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“鳥肌が立つ音楽”を選べる「脳波選曲システム」、慶應大などの研究グループが開発

» 2026年01月28日 13時06分 公開
[ITmedia]

 音楽を聞いて感じる「鳥肌が立つような強い快感(鳥肌感)」を高めるため、脳波を使って選曲するシステム「Chill Brain-Music Interface」(以下、C-BMI)を、慶應義塾大学とVIE社(神奈川県鎌倉市)などの研究チームが開発した。脳波選曲されたプレイリストは、実際に音楽の快感を高めたという。

「Chill Brain-Music Interface」(出典:論文、以下同)

 音楽を聴いて深く感動したとき、しばしば鳥肌感を経験するが、音楽の感じ方や脳の反応には個人差が大きく、全ての人に共通して鳥肌感をもたらす楽曲を提供することは困難だった。研究チームは、VIEが販売しているイヤフォン型の脳波計を用い、個人の脳波データに基づいて選曲を最適化。各リスナーの快感度を、楽曲の音響特徴量から予測するモデルを構築した。

 さらに、音楽聴取中にリアルタイムで計測した脳波から快感度を解読し、その情報と楽曲の特徴量をもとにモデルを随時再訓練・更新。快感度が高いと予測された楽曲を自動的に選曲したプレイリストは、他のプレイリストと比較して鳥肌の発生回数や快感の評価が有意に高くなったという。

 研究チームは今回の成果を「脳波に基づいて『個人が最も感動すると予測される楽曲』を選び出すという、かつてないパーソナライズドな音楽体験の実現に向けた重要な一歩」とし、今後はエンターテインメント分野や音楽療法などへの応用を検討していく。

 研究成果は1月5日付けで国際学術誌「iScience」で公開された(論文)。

C-BMIで自動選曲したプレイリストは鳥肌の発生回数や快感の評価が有意に高かった

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