米NASAは4月6日(現地時間)、月探査ミッション「アルテミスII」の有人月フライバイを実施する。そのライブ配信が日本時間7日午前2時から始まる。1972年のアポロ17号以来53年ぶりとなる有人での月接近を、リアルタイムで視聴できる。
中継は24時間配信中のNASA公式YouTubeチャンネルのほか、日本時間7日午前2時からはNASAの公式配信サービス「NASA+」に加え、Netflix、Amazon Prime Video、Apple TV、Hulu、HBO Max、Rokuが中継に加わる。
フライバイの主なタイムライン(日本時間、実際の運用状況により変動あり)は次の通りだ。午前2時56分、宇宙船「オリオン」の乗組員は1970年のアポロ13号が緊急帰還中に記録した地球からの最遠距離(24万8655マイル)を更新する。午前8時2分に月への最接近を迎え、同7分には地球から25万2757マイルという人類史上最遠の地点に達する見通しだ。月面観測は午前3時45分に開始し、同10時20分ごろに完了する予定。
また、午前7時44分から約40分間、オリオンが月の裏側を通過する間、NASAのミッション管制との通信が途絶する。オリオンが再び現れると通信が回復する。
フライバイ中、乗組員はアポロ計画の24人の宇宙飛行士が直接見ることのできなかった月の裏側を含む約30カ所を観測し、高精細写真を撮影するとしている。
アルテミスIIは、NASAが主導する月探査計画「アルテミス」の初の有人ミッション。NASAの宇宙飛行士Reid Wiseman(司令官)、Victor Glover(操縦士)、Christina Koch(ミッション・スペシャリスト)、カナダ宇宙庁(CSA)のJeremy Hansenの計4人が4月1日(現地時間)、米フロリダ州ケネディ宇宙センターから大型ロケット「SLS」で打ち上げられた。
同ミッションでは、月へのフライバイだけでなく、オリオン宇宙船の生命維持システムを有人環境で初めて試験し、将来の有人月面着陸に向けた基盤整備も目的としている。予定では、4月10日(現地時間)にカリフォルニア州サンディエゴ沖の太平洋に着水して帰還する計画だ。
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