JR東日本は4月8日、線路メンテナンス用分析プラットフォーム「Viz-Rail」の新機能として、夏季の高温時にまれに発生するレールの大きなゆがみ(張り出し現象)の予兆を、モニタリングデータの自動分析によって毎日検知できる機能「HARIBOU」(張防)を実装したと発表した。
従来は、検測車「East-i」で年4回現地データを取得し、高温時に保線技術者が目視で現地確認していた。新システムにより予兆をタイムリーに把握でき、効率的な現地調査につなげる。
「Viz-Rail」は、JR東のアジャイル開発チーム「DICe」と保線技術者がタッグを組んだチームで展開しているプロジェクト。
「HARIBOU」は、営業中の車両の床下に搭載した「線路設備モニタリング装置」を活用する。同装置で、毎日自動で直近最大300日分のゆがみの変動幅を判定。大きなゆがみの予兆があるカ所を抽出する。
変動幅の一覧や時系列データ、地図などを一元的に表示できるダッシュボードも実装。保線技術者が毎日状態を把握でき、優先度を判断しながら、的確な現地調査が行える。
従来は、「East-i」でレールのゆがみデータを年4回取得。定められた基準から、大きなゆがみが予想されるカ所を人が抽出し、高温時に目視で現地確認していた。新機能により無駄の少ない的確な現地調査と効果的な予防保全が実現するとしている。
Viz-Railは2023年から開発してきたシステム。今後はAIなどを活用し工事計画調整からリソースの最適配分まで業務プロセスをデータとシステムが一元的に実行する「データドリブン管理」体制の構築を目指す。
将来的は、今回の取り組みで培ったノウハウを他の鉄道事業者にも展開する狙い。
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