Sakana AIは7月6日、チャットサービス「Sakana Chat」に翻訳機能「Sakana Translate」を追加した。日本語・英語・中国語を相互に翻訳でき、Webアプリとして誰でも無料で使える。
翻訳エンジンには、同社が海外のオープンモデルを日本仕様に調整した「Namazu」シリーズを採用する。ビジネス敬語や日本固有の文化概念、ネットスラングといった日本語ならではの表現を相手との距離感まで含めて訳すことを目指すという。
搭載する機能は3種類。「翻訳」は、最大約5000字までの文章を貼り付けると、訳文がリアルタイムに少しずつ現れる。単に文法的に正しい訳ではなく、元の文の温度感まで届けるのが特徴という。
例えば「お見積り拝見しました」「勝手なお願いですが」といったビジネス敬語の定型表現は、丁寧なトーンを保ったまま訳す。逆に「Iykyk(If you know, you know=分かる人には分かる)」のようなネットスラングは、同じ温度感の日本語の話し言葉に置き換える。
「添削」は、入力した文章をより自然な表現に整えるモード。文法だけでなく、丁寧さやトーン、相手との距離感まで調整し、変更箇所は差分でハイライトして示す。ビジネスメールや英文作成の品質チェックを想定する。
「質疑」を使えば、翻訳や添削の結果についてその場で追加の質問ができる。ニュアンスの確認や別表現の提案、文法・語彙の解説などを翻訳画面から直接掘り下げられるため、翻訳ツールと辞書を行き来する手間がなくなる。
翻訳品質の評価では、機械翻訳の自動評価指標「XCOMET-XL」で0.835を記録した。米Googleの「Gemini 3.1 Pro」(0.851)、米OpenAIの「GPT-5.5」(0.843)に次ぐスコアで、米Anthropicの「Claude Opus 4.7」(0.831)を上回ったという。
Sakana Translateは、アカウント登録のみで翻訳・添削・質疑の3機能をすべて無料で使える。同社は今後、特定業界に最適化した翻訳エンジンやファイル翻訳、用語集との連携に加え、API提供やSSO・監査ログ・オンプレミス対応など法人向けの展開も視野に入れているとしている。
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