きょうはMSIの「GeForce PCX 5750」「RADEON X600 XT」搭載カードでPCI Express時代のミドルレンジGPUを比較した(1/2 ページ)

» 2004年07月09日 18時48分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 ここ数回、ハイエンドクラスながらクロックを下げて一部スペックダウンも施された「ちょい安」GPU搭載グラフィックスカードを紹介してきた。「ちょい安」とはいうものの、それでも実売価格は4万円後半から6万円台と、2003年のハイエンドカードに匹敵する価格をつけている。

 「あなたのPCパーツに、どぉして6万円も払わなければならないのぉっ」と家族に言われて、思わず「は、はい、そのとおりです」と返事してしまう気弱な自作ユーザーにとって、ギリギリ許されるのは2万円台のミドルレンジグラフィックスカード。

 パーツショップに聞いてみても、私のような気弱なユーザーはかなり多いらしく(というわけではないが)、昨年から今年にかけて最も良く売れているのはNVIDIA陣営ならGeForce FX 5700ファミリー、ATI陣営ならRADEON 9600ファミリーをそれぞれ搭載した製品となっているようだ。

 自作ユーザーにとって2004年の重要なキーワードの一つが「PCI Express」であるが、NVIDIAもATIも意外と早くPCI Express対応GPUをハイエンドからミドルレンジ、バリュークラスとすべてのレンジで投入しており、パーツショップでも多数の製品を目にするようになってきた。

 今のところ、注目を集めているのは新世代アーキテクチャを取り入れた「GeForce 6800」ファミリーや「RADEON X800」ファミリーであるけれど、PCI Expressが普及したからといって、ユーザーの(とくに私の)フトコロに余裕ができるわけでもない。2004年になろうともPCI Expressが普及しようとも、グラフィックスカードにかけられる予算は3万円そこそこであるユーザーにとって、ミドルレンジの「GeForce PCX 5750」「RADEON X600 XT」搭載製品が、最も現実的なグラフィックスカードであるのだ。

 ということで、NVIDIAとATIそれぞれのグラフィックスカードを投入しているMSIの製品を使って、PCI Express時代ミドルレンジGPUのパフォーマンスを比較してみたい。

PCX5750-TD128
RX600XT-TD128

 今回取り上げるのはGeForce PCX 5750搭載の「PCX5750-TD128」とRADEON X600 XT搭載の「RX600XT-TD128」 GeForce PCX 5750もRADEON X600XTもGPUの基本的なアーキテクチャは従来の「GeForce FX 5700」「RADEON 9600 XT」を踏襲している。ただし、動作クロックをみてみると、コアクロックは従来GPUと同じであるが、メモリクロックに関してはそれぞれ高速化が図られている。

GeForce FX 5700RADEON 9600 XTMSI PCX5750-TD128RX600XT-TD128
コアクロック425MHz500MHz425MHz500MHz
メモリクロック450MHz300MHz500MHz370MHz

 ともに、PCI Express対応GPUであるが、RADEON X600 XTがネイティブ対応であるのに対し、GeForce FX 5750はHSIを介した「PCI Express<-->AGP 16X」ともいうべきもので、GPUのAGPインタフェースをHSIを介することでボード側のPCI Expressと接続するようになっている。

 このHSIがグラフィックスカードのパフォーマンスにどのように影響するか、以前からNVIDIAのPCI Expressブリッジ接続を議論するときにいつも問題となっていたところである。

 先日紹介したGeForce 6800 GTにおけるAGP対応カードとPCI Express対応カードの比較では、まったくといっていいほどパフォーマンスは同程度であったが、それではミドルレンジ同士でPCI ExpressネイティブカードとHSI接続カードを比較した場合、そのパフォーマンスに違いは出てくるのだろうか。

 いつもの定番ベンチマークである「3DMark03」と「AquaMark3」でさっそく確かめてみることにしよう。なお、ドライババージョンはRADEON X600 XTに対しては6.14.10.6451を適用し、GeForce PCX 5750に対してはForceWare 60.85を適用した。

ベンチマークシステム環境
CPUPentium 4/540
マザーボードMSI 915G Neo2 Platinum
メモリDDR2-533 512MB×2ch
HDDST380013AS
OSWindows XP Professional +SP1

3DMark03 Score

3DMark03 GT1

3DMark03 GT4

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