きょうは「AOpen i855GMEm-LFS」「DFI 855GME-MGF」のどちらを買うか悩んでしまった:マザーボード(1/3 ページ)

» 2004年11月18日 17時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 ノートPC向けCPUだったPentium Mの「電気をくわないのにパフォーマンスは高い」という特徴は、すでに早くから静音性能を重視する自作PCユーザーからも注目されていた。「5万8万当たり前」というPentium M搭載可能なデスクトップ向けmicroATXマザーが今年初めに一部のパーツショップで発売されたが「入荷すれば即完売」という状況が続いていたことからも、その期待の高さが分かるだろう。

 ただ、より多くのユーザーがPentium M搭載の自作PCに手をつけるにはその高価格がネックだったらしく、ノートPC用CPUにしては珍しく、Pentium Mのリテールパッケージがパーツショップで大量に流通する、という追い風があったにも関わらず、大きな流れとなるまでには至らなかったようだ。

 価格が高い原因を「特定ユーザー向けの製品であることと、インテルのデザインガイドに従って8層基板を使っているため」と説明していたFA向けPentium Mマザーのメーカーは、加えて「コンシューマ向けに4層基板を採用して価格を抑えることは技術的にも難しいだろう」と述べていた。

 世界規模でみても「デスクトップPCにPentium Mを使うなんて考えられない」という意見が大勢で、それゆえ台湾のマザーボードベンダーもコンシューマ向け製品を開発してこなかったのだが、唯一、AOpenは「日本に自作PC市場では、Pentium Mを搭載できるデスクトップPCマザーが盛り上がっている」という(ある意味、強硬な)リクエストに応じて製品を開発し、日本市場限定でいち早くi855GMEm-MGFを投入してくれたのだ。

廉価なPentium Mマザーとしてまず登場したAOpenの「i855GMEm-LFS」は拡張SpeedStepに対応した省電力機能が魅力だ

 i855GMEm-LFSはPentium M(最新のDothanコアにも対応)を搭載するマザーであるので、チップセットもノートPC用のIntel 855GMEとICH4-Mの組み合わせになっている。チップセットのスペック的にはデスクトップ向けのそれと比べてやや旧式であるのは否めない。

 これで、価格が3万円弱とはちょっと高いのではないか、と思うユーザーもいるかもしれない。しかし、そこは日本のユーザーを知り尽くしたAOpen、サウスブリッジの弱さをオンボードのコントローラを充実させることで克服している。

 例えば、IEEE 1394はAgereのコントローラ「FW3226-100」によってカバー(ただし、バックパネルにインタフェースはなく、基板にコネクタピンが実装されているのみ)し、Serial ATAもPROMISEコントローラ「PDC20579」によって二つのインタフェースが用意されている。Serial ATAはRAID 0、1の構築も可能だ。

 ユニークなのがギガビットイーサで、Marvellの88E8001-LKJをオンボードに二つ実装している。当然インタフェースも二つ用意されているわけだが、このあたりの仕様から推測するに、Edenマザーでよくあるような「インテリジェンスなギガビットNAS」的用途のためにi855GMEmは開発されていたのかもしれない。

サウスブリッジは旧式のICH4-M。だが、オンボードチップを搭載してRAIDに対応したSerial ATAやIEEE 1394をカバー。ギガビットイーサに至ってはコントローラチップを二つ載せて2系統用意している

 i855GMEmは3万円弱の実売価格で「入荷即完売」という人気マザーとなり、しばらく入手困難な状況が続いていたが、最近、AOpenに続いてDFIからも同価格帯のPentium Mマザー「DFI855GME-MGF」が店頭に並ぶようになってきた。

 型番からも推察できるように、こちらも搭載するチップセットはIntel 855GME。ゆえに、ノースブリッジ周りのスペックも、1chのPC2700メモリバスにAGP 4X、FSB400MHzとi855GMEmと同じになっている。

コンシューマ向けPentium M対応マザー第2弾のDFI855GME-MGF。i855GMEmが載せていたATX12Vの4ピンコネクタをDFI855GMEでは搭載していないのがちょっとユニーク
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月26日 更新
  1. 実売3万9800円でノートPCを3画面化! ソースネクストのデュアル拡張ディスプレイ「DGP-DMD1401」を試す (2026年09月25日)
  2. AndroidとChromeOSが融合した次世代PC「Googlebook」の実機を見てきた ――AI統合で何が変わるのか? (2026年09月25日)
  3. 新型「Mac mini」「Mac Studio」徹底レビュー! ローカルAIはついに“実用域”へ エージェントAIに事務仕事を任せて分かった驚異の進化 (2026年09月22日)
  4. なぜ競技用ゲーミングPCは光らない? HPSC久木留所長とマウス軣社長が語るアスリート支援の未来 (2026年09月24日)
  5. 「これはわれわれにとってのTGSだ」 ロジクールGが年に一度の旗艦イベント「Logicool G PLAY Tokyo 2026」を開催 熱気あふれる会場を現地レポート (2026年09月25日)
  6. “Vision Pro級”のMR体験が約100gの軽量グラスで? 最新の「Meta VR Glasses」を試して分かった圧倒的な快適性 (2026年09月25日)
  7. 12インチ「Surface Pro」と13インチ「Surface Laptop」に個人向けの第2世代が登場 Snapdragon X2 Plus搭載でメモリは最大24GBに (2026年09月24日)
  8. ロジクールGの新型マウス「PRO X3 SUPERSTRIKE」や8K対応キーボード「PRO X2 RAPID」を見てきた (2026年09月24日)
  9. 天空がCore Ultra 5を搭載した10.51型2in1ノート「TENKU Note Pro AI」を発売 (2026年09月24日)
  10. “AIスマホ”としての個性がより鮮明に 望遠カメラ刷新&AI処理が飛躍した「Pixel 11 Pro」 の実力とベンチマーク結果を検証 (2026年09月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー