アルミユニボディの15インチMacBook Proが一新、17インチモデルも値下げ:バッテリー駆動が最長7時間に
アップルがユニボディデザインを採用したアルミボディの15インチMacBook Proをアップデート。バッテリー駆動時間が最長で約7時間に延び、価格が引き下げられた。
MacBook Proが18万円台で購入可能に
アップルは6月9日、「15インチMacBook Pro」を一新し、ラインアップを従来の2モデルから3モデルに強化した。2008年10月に登場したユニボディデザインや、NVIDIA GeForce 9400Mのチップセット+外付けGPUのGeForce 9600M GTを搭載して両方のグラフィックス機能を切り替えられる仕様は継承しつつ、全モデルでSDメモリーカードスロットや高色域パネルを備えたほか、バッテリー駆動時間が最長7時間に延びたのが特徴だ。直販サイトApple Storeでの出荷時期は、最上位モデルのみ2営業日で、そのほかの2モデルは24時間以内となっている。
3モデル共通の仕様は、17インチMacBook Proと同様にユーザーによる交換ができないリチウムポリマーバッテリーを採用することで、これまでの最長5時間から約40%増となる7時間の駆動を実現した。また、15.4型のワイド光沢液晶ディスプレイ(1440×900ドット)は広色域パネルを導入したという。
インタフェースは左側面にまとまっており、ExpressCard/34スロットが省かれてSDメモリーカードスロットが新設されたほか、2基のUSB 2.0、Mini DisplayPort、FireWire 800、ギガビット対応の有線LAN、オーディオ、ヘッドフォン端子となる。IEEE802.11a/b/g/n(nはドラフト準拠)の無線LANとBluetooth 2.1+EDR、WebカメラのiSightを内蔵するのは従来機と変わらず、364(幅)×249(奥行き)×24.1(高さ)ミリというボディサイズや、約2.49キロの重量も同様だ。
最上位モデルは2.8GHzのCore 2 Duoを搭載
個別のスペックを見ていくと、最上位モデル(MB986J/A)はCPUに2.8GHz(FSB 1066MHz/2次キャッシュ6Mバイト)のCore 2 Duo、メモリに4Gバイト(2Gバイト×2)のDDR3 SDRAM、500Gバイト(5400rpm)のHDD、光学ドライブにスロットローディング式の8倍速SuperDriveを採用する。GPUはチップセット内蔵のGeForce 9400MとGeForce 9600M GT(512MバイトGDDR3)の切り替え式で、価格は24万8800円だ。
ミドルレンジモデル(MB985J/A)は、CPUが2.66GHz(FSB 1066MHz/2次キャッシュ3Mバイト)のCore 2 Duoと従来の上位モデル(MC026J/A)から2次キャッシュ容量が半減し、外付けGPUであるGeForce 9600M GTのグラフィックスメモリが512Mバイトから256Mバイトに減っているのを除けば、4Gバイトのメモリ、容量320GバイトのHDD(5400rpm)、8倍速SuperDriveといったスペックは共通だ。価格は21万8800円。
エントリーモデル(MC118J/A)は外付けGPUを持たない廉価モデルで、2.53Hz Core 2 Duo(FSB 1066MHz/2次キャッシュ3Mバイト)のCPUと、標準で4Gバイト(2Gバイト×2)のDDR3メモリを装備する。価格は18万8900円と、ついに20万円の大台を割った。
搭載するOSはMac OS X v10.5“Leopard”で、BTOオプションでは3.06GHzのCore 2 Duoをはじめ、メモリは最大8Gバイトまで、SSDは256Gバイト/128Gバイトから、HDDは500Gバイト/320Gバイトが用意され、それぞれ5400rpmと7200rpmから選べるようになっている。
17インチMacBook Proはスペックアップで4万円値下げ
なお、フラッグシップとなる17インチMacBook ProはCPUが2.66GHzから2.8GHz Core 2 Duo(FSB 1066MHz/2次キャッシュ6Mバイト)に引き上げられ、HDD容量が320Gバイトから500Gバイトに増量しながら、価格が31万8800円から27万8800円に値下げされた。
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