新iPadのRetina Display、原価は87ドル――iSuppliの分解調査

» 2012年03月19日 07時21分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Appleの新「iPad」の製造原価は16Gバイト/Wi-Fiモデルで316.05ドルで原価率は約63%となり、最も多くの部品を供給しているのは韓国のSamsung Electronics――。米調査会社IHS iSuppliが3月16日(現地時間)、同日発売されたiPadを分解し、部品構成を分析した。

 前世代モデルの「iPad 2」と比較すると、例えば32Gバイト/3GモデルのiPad 2と32Gバイト/LTEの新iPadでは、部品コストが約9%上がったという。主にディスプレイ、通信モジュール、バッテリーの原価が上がった。

 isuppli 1 iPad 2と新iPadの原価比較(資料:IHS iSuppli Research)

 最も多くの部品を供給しているのはSamsungで、ディスプレイのほか、アプリケーションプロセッサ、NANDフラッシュメモリ、(確証はないが)バッテリーがSamsung製という。また、SoCプロセッサ「A5X」もSamsungが製造している。先に発表されたiFixitの分解ではNANDフラッシュメモリの製造元は東芝だったが、iSuppliが分解した6機種のうち、32Gバイト/LTEモデルのメモリはSamsung製だった。幾つかの部品は複数のサプライヤーから供給されているようだ。

 部品の中で最も高価なのはAppleが「Retina Display」と呼ぶ高解像度のディスプレイで、その原価はiPad 2のディスプレイより30ドル高い87ドルとiSuppliは見積もっている。ディスプレイに関しては、少なくともiSuppliが分解した全個体のものがSamsung製だったという。

 バッテリーはiPad 2よりもワット時で75%向上しているが、コストが下がっているため、原価はiPad 2の22.75ドルから32ドルへと40%の増加に抑えられた。

 なお、この価格分析は部品コストと製造コストのみに関するものであり、プリインストールされているソフトウェアやライセンス料などは含まれていない。

 isuppli 2 iSuppliによる分解写真

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月13日 更新
  1. RTX 5060よりRTX 3060? 最低でも25万円! 値上がりが続く自作ゲーミングPCのリアル (2026年10月12日)
  2. 「折りたたみ不要派」が過去形に? 約201gの軽量ミニタブレットとしても使える「Galaxy Z Fold8」に触って分かったこと (2026年10月13日)
  3. 約581gの軽さで美しい画面を持ち歩く! 日本エイサーの有機EL搭載14型モバイルディスプレイ「PE140Wsmiuux」を試す (2026年10月12日)
  4. 全48製品が最大40%オフ! BenQのディスプレイやプロジェクターがお得に! (2026年10月11日)
  5. メモリやSSDが高すぎてPC買えない問題 IntelのラナーデCTOはどう考えている? (2026年10月09日)
  6. Anthropicが小型AIモデル「Claude Haiku 5.5」を発表/Mistral AIが大規模言語モデル「Mistral Large 4」を公開 (2026年10月11日)
  7. 日本HPが個人向け新ノートPCを10月下旬に発売 RTX Spark搭載の「OmniBook Ultra 16 AI PC」と若者の最初の1台を狙う「OmniBook 5 14」 (2026年10月09日)
  8. 5K/75HzとWQHD/300Hzを切り替え! MSIの26.9型ディスプレイが話題に (2026年10月10日)
  9. 最大割引率は49%! セール初登場を含むAmazfitのスマートウォッチ&スマートリングがお得 (2026年10月13日)
  10. オープンイヤー型の「ACCENTUM Clip」が初セール! 「ゼンハイザーオータムセール2026(第2弾)」開催 (2026年10月13日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー