打倒iPhone 6! 中国メーカーが新製品を続々発表:山根康宏の中国携帯最新事情(1/2 ページ)

» 2014年10月27日 12時47分 公開
[山根康宏,ITmedia]

ついに“Xiaomi”を超えた! フルスペック「Meizu MX4」

 2年ぶりのフルモデルチェンジとなるiPhone 6とiPhone 6 Plusが2014年9月9日に登場した。それに対抗するかのごとく、8月末から9月初旬にかけて中国各メーカーも新製品発表会を次々と開催している。

 各メーカーが新製品発表のたびに大々的なイベントを行うことが中国でも日常的になっている。だが2014年の夏は過去に例のないほど発表会が相次ぎ、8月終わりから9月頭にかけてAppleの発表会に先駆ける意味もあったのか、毎日のように発表会が続いていた。

 中国で最も話題を集めているメーカーと言えば「Xiaomi」(シャオミ、小米科技)だ。そのXiaomiは、2014年7月に新型フラッグシップモデル「Mi4」の発表会を行った。SoCにSnapdragon801を搭載、メタルボディで高級感を高めながら価格は従来モデルと変わらぬ1999元(約3万5400円)だ。3Gモデルを7月に投入、4G版は9月末予定と遅れてしまうものの、Mi4は初夏の中国スマートフォン市場の話題を一気にさらったのだった。

 ところが、それからわずか2カ月後の2014年9月になると、早くも中国のITニュース上からMi4の話題がほとんどなくなってしまった。その理由は8月と9月に十数機種もの新製品が各社から登場したからだ。グローバルではHuaweiとLenovoがドイツで開催されたIFA 2014に合わせて新製品を発表したが、同時期に中国国内でも連日発表会を行っていたのだ。

中国では2014年8月末から9月頭に各社の新製品発表会が相次いだ(写真=左)。8月26日には4社が競合。これだけ日程が集中するのは過去に例がない(写真=右)

HuaweiはドイツのIFA 2014で新製品を発表したが、それとは別に中国国内でも発表会を行った(写真=左)。7月発表のXiaomi Mi4は早くも9月には存在感が薄かった(写真=右)

 相次いで登場した新製品の中で、最も注目したい製品がMeizu(魅族科技)の「MX4」だ。中国で最も早くスマートフォンで成功していたMeizuだが、近年ではXiaomiにすっかり“中国スマートフォンの顔”としてのポジションを奪われていた。しかし、9月4日に発表したMX4はXiaomi Mi4よりも高機能、かつ、価格が安いとあって予約注文が殺到した。Meizuによると発表後10日間で700万台、発売前日の9月19日までに1000万台の予約を受けたという。中国で最もホットな製品はこのMX4となっているのだ。

 これまで同じ価格帯の競合他社スマートフォンより高い性能で人気を集めてきたXiaomiのフラッグシップモデル「Mi」シリーズだが、Mi4のスペックはMeizuのMX4に完敗してしまった。Xiaomi Mi4はSoCこそMeizu MX4よりも高スペックだが、画面サイズ、解像度、メインカメラ画素数、そして、デュアルLTE対応の点で後れを取った。

 特にXiaomi Mi4は3Gモデルを先行させてLTE対応版はTD-LTEのシングルモードモデルが9月末に登場すると7月に発表したのに対して、Meizu MX4はTD-LTEとFDD-LTEのデュアルモードに対応した上で発売日を9月20日とした。3つの事業者がLTE加入者の争奪戦を繰り広げている背景もあり、完全LTE対応のMeizu MX4を中国のユーザーは高く評価したのだ。

 Meizuは、価格でもXiaomiに大きなゆさぶりをかけた。Meizuの歴代製品はXiaomi Miシリーズより高スペックなこともあり価格は2499元(約4万4300円)と、500元(約8900円)も割高だった。性能比を考えるとこの価格は納得のいくレベルだが、中国のユーザーは1999元という割安で十分ハイスペックなXiaomi Miシリーズを選んできた。

 だが、MeizuはMX4に、1799元(約3万1900円)という価格をつけた(16Gバイトモデル)。今までの同社フラッグシップモデルから700元も安くしただけではなく、Xiaomi Mi4と比べても200元(約3500円)価格を下げたことになる。高性能なのに価格が安いとあって、最新のハイスペックモデルに飛びつくユーザーだけではなく、一般ユーザーの注目を集めることにもMeizuは成功した。

 9月19日にMeizuがMX4の予約台数1000万台到達を発表すると、Xiaomi 副社長の黎万強氏は、すぐさまMX4と同じMTKオクタコアプロセッサ搭載で価格を1499元にした新モデルを投入する予定とXiaomiのマイクロブログで発表した。新モデルの詳細は一切不明で実際に発売するかどうかも不明だが、Meizuの新製品はXiaomiをあわてさせるほどの衝撃を与えたことは確かだ。

1799元で登場したMeizu MX4はスペックもライバルのXiaomi Mi4を上回る(写真=左)。MX4の本体仕上げは初代モデルから一貫した上品な質感を継承している(写真=右)

発売前の予約は1000万台に到達した(写真=左)。Meizu MX4とXiaomi Mi4の仕様を比較する(写真=右)

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月14日 更新
  1. RTX 5060よりRTX 3060? 最低でも25万円! 値上がりが続く自作ゲーミングPCのリアル (2026年10月12日)
  2. 「折りたたみ不要派」が過去形に? 約201gの軽量ミニタブレットとしても使える「Galaxy Z Fold8」に触って分かったこと (2026年10月13日)
  3. 約581gの軽さで美しい画面を持ち歩く! 日本エイサーの有機EL搭載14型モバイルディスプレイ「PE140Wsmiuux」を試す (2026年10月12日)
  4. 全48製品が最大40%オフ! BenQのディスプレイやプロジェクターがお得に! (2026年10月11日)
  5. メモリやSSDが高すぎてPC買えない問題 IntelのラナーデCTOはどう考えている? (2026年10月09日)
  6. Anthropicが小型AIモデル「Claude Haiku 5.5」を発表/Mistral AIが大規模言語モデル「Mistral Large 4」を公開 (2026年10月11日)
  7. 日本HPが個人向け新ノートPCを10月下旬に発売 RTX Spark搭載の「OmniBook Ultra 16 AI PC」と若者の最初の1台を狙う「OmniBook 5 14」 (2026年10月09日)
  8. 5K/75HzとWQHD/300Hzを切り替え! MSIの26.9型ディスプレイが話題に (2026年10月10日)
  9. 最大割引率は49%! セール初登場を含むAmazfitのスマートウォッチ&スマートリングがお得 (2026年10月13日)
  10. オープンイヤー型の「ACCENTUM Clip」が初セール! 「ゼンハイザーオータムセール2026(第2弾)」開催 (2026年10月13日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー