Windows 10の“子供用”ユーザーアカウントとは?:Windows 10のツボ(24)
1台のPCを家族で共用する場合は、保存するデータや個人設定を分けるため、それぞれにユーザーアカウントを設定するのがオススメだ。Windows 10では、アカウント設定を子供用にすることで、保護者が子供のPC利用状況を把握できる機能が備わっている。
アカウントの種類に「お子様」が加わった
「Windows 10」のユーザーアカウント設定には、従来と同様にアカウントを追加する方法に加えて、「家族」という概念が追加されている。前者は今まで通りログインにMicrosoftアカウントとローカルアカウントが使用できるのに対し、「家族」はMicrosoftアカウントのみ利用できる。
家族のアカウントには、「保護者」と「お子様」という種類が存在し、保護者はWebサイト上から家族アカウントの設定や、子供のPC利用状況を確認できるのが大きな特徴だ。
家族アカウントを設定する
管理者アカウントでWindows 10にログイン後、「設定」→「アカウント」→「家族とその他のユーザー」を開く。その中にある「家族」で「家族のメンバーを追加」を選択する。
「お子様を追加する」を選択し、子供のMicrosoftアカウントを入力する。Microsoftアカウントを用意していない場合は、ここで作成することも可能だ。
アカウントを作成し、家族のメンバーが追加されたことを確認したら、「オンラインで家族の設定を管理」を選択する。現在ログインしている保護者自身のMicrosoftアカウント管理画面が開くので、「ファミリー」のページで、先ほど追加した子供用のアカウントを選択する。
子供のアカウントを選択してページを開くと、子供が自分のMicrosoftアカウントでログインしたPCやWindows Phoneの利用状況がWebサイト上で確認できる。確認できる項目はアクセスしたWebサイトの履歴、利用したアプリやゲーム、PCの利用時間、Windowsストアでの購入履歴などだ。デフォルトでは週一でアクティビティ(利用状況)をまとめたレポートが保護者にメールで送信される設定となっている。
使用時間の項目では、子供が曜日ごとにPCを使用できる時間帯や1日あたりに利用できる時間を細かく制限することもできる。
従来のWindowsでもペアレンタルコントロール機能は搭載されていたが、Windows 10ではMicrosoftアカウントを利用することで、保護者がWeb上で設定を変更したり、(日本では活用しづらいが)Windows Phoneとの連携も可能になっている。子供と一緒にPCの使い方やルールを考えると共に、今回のようなツールを活用するのも一つの手だ。
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