冷蔵庫に2.5時間電力を供給可能、夏のピークシフトにも有効な小型蓄電池蓄電・発電機器

真夏のピーク時に電力会社からの電力を避ける「ピークシフト」や、非常時の停電への備えのために蓄電池を購入する企業、個人が増えてきている。日立マクセルは、ピークシフトにも使える小型の充電池を発売する。

» 2012年04月11日 22時15分 公開
[笹田仁,ITmedia]

 日立マクセルは、家庭やオフィスに向けたリチウムイオン蓄電池の新製品「Energy Station」を4月20日から発売する(図1)。ピークシフトにも使えるほどの蓄電容量を確保しながら、本体重量をおよそ12kgまで小型化したことが特長。価格はオープン。同社が想定する実売価格は16万円前後。

Energy Station 図1 日立マクセルのリチウムイオン充電池「Energy Station」。右側は前面のふたをスライドさせたところ、電源入力端子が1つとコンセント2つを備える

 本体重量を抑えただけでなく、ハンドルも付け、片手でも持ち運べるようにした(図2)。オフィスや家庭内での移動が容易になるほか、外出先にも持ち出しやすくなった。

Carrying 図2 ハンドルを握って持ち上げたところ

 蓄電容量は255Wh。最大出力は1200W。満充電までにかかる時間は約9時間。連続で電気を出力できる時間は、交流100Vで225Wの場合は60分。900Wなら13分。1200Wなら90秒だ。同社の試験結果によると、この製品1台で消費電力が90Wの冷蔵庫を2時間30分動作させることができるという。さらに、複数台用意して、それぞれ接続することで蓄電容量を増やすことも可能になっている。

 蓄電池の電力を節約する機能も備えている。Energy Stationにつながった機器が30分以上動作していないと判断すると、給電を止める。

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