工事不要、既存の器具に取り付けられる直管形LEDランプLED照明

蛍光灯の代わりに直管形LEDランプを設置しようとすると、照明器具の改造、あるいは交換が必要であることがほとんどだ。リコーは改造も交換も必要ない直管形LEDランプを発売する。

» 2012年10月12日 07時00分 公開
[笹田仁,スマートジャパン]

 リコーは直管形LEDランプ「クラーテPシリーズ」の新製品を発売する。価格はすべてオープン。従来はオフィスに広く普及している40形のみを販売していたが、今回は40形の後継製品に加えて、110形と20形の製品も用意する(図1)。

図1 リコーの直管形LEDランプ「クラーテPシリーズ」

 工事不要で、既存の蛍光灯向け照明器具にそのまま取り付けられる直管形LEDランプは一部存在する。しかし照明器具に付いている安定器が電力を余計に消費するなどの問題で、節電効果をあまり得られないというものがほとんどだった。

 リコーは現存する照明器具をなるべく多く調査し、安定器が流す電流を最適な形で受け付けるようにランプに工夫を施したという。その結果、40形の製品の消費電量を25Wに抑えることに成功した。ただし、まだ未調査の照明器具もあるため、安定器の種類によっては節電効果を発揮できないこともある。

 クラーテPシリーズは、取り付ける照明器具の点灯方式によって別々の製品を用意している。例えば40形なら、グロースタート方式の器具と、ラピッドスタート方式の器具の両方に対応する製品のほかに、インバータ方式に対応する製品を用意している。

 40形の製品の主な仕様は以下の通り。光色は昼白色(5100K)で平均演色評価数は85。全光束は2300lmで、光が照らす範囲は下方135°。寿命は4万時間。消費電力はグロースタート、ラピッドスタート両対応の製品が25Wで、インバータ対応の製品が28W。重量はどちらも320g。

 110形の製品はラピッドスタート方式のみに対応する製品と、インバータ方式に対応する製品を揃える。光色、平均演色評価数、寿命は40形の製品と変わらない。全光束は6000lmで、光が照らす範囲は下方140°。消費電力はラピッドスタート対応品が63Wで、インバータ対応品が69W。重量はどちらも660g。

 20形対応品は、グロースタート方式対応品、ラピッドスタート方式対応品、インバータ方式対応品の3種類を別々に用意する。光色、平均演色評価数、寿命は40形の製品と変わらない。全光束は1000lmで、光が照らす範囲は下方135°。消費電力はグロースタート対応品とラピッドスタート対応品が12Wで、インバータ対応品が16W。重量は3製品とも200g。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.