LED照明を導入するなら、調光ができるものを……。と考える人もいるだろう。しかし、調光ができる照明機器は高価な上、配線工事が必要だ。そこに、無線LANを駆使して配線工事を不要にしたLED照明が登場した。
無線LAN通信機能を持たせた照明機器を開発しているのはNetLEDという企業。2010年設立の新興企業だ。今回発売したのは倉庫など天井が高いところに適している水銀灯代替のLED照明「NetLED-HighBay」だ(図1)。
図1に挙げた3種類の製品はそれぞれ水銀灯にして250W品相当(80Wの製品)、400W品相当(120Wの製品)、700W品相当(250Wの製品)の強い光を放つ。
さらにこれら3つの照明は無線LAN通信機能を備えている。それぞれの照明機器は拠点内にあるゲートウェイと通信し、ゲートウェイ経由でインターネットにアクセスする。
インターネット上にはNetLED社が管理するサーバーがあり、個々の照明機器の点灯状態や消費電力量、調光の度合いなどのデータを蓄積している。
このサーバーを経由して照明機器を制御することもできる。パソコンやタブレット端末からサーバーにアクセスすることで、照明器具を1台単位で制御できる。電源を切ったり、調光することも可能だ(図2)。
サーバーにスケジュールやエリアを設定しておくことで、自動制御も可能だ。エリアごとに調光できるようにしたり、スケジュールに従って点灯、消灯を切り替えるといったこともできる。
工場や倉庫はどうしても広くなりがちだ。広い倉庫で照明をいちいち点灯、消灯するのはそれだけで一苦労だろう。このシステムを利用して、一括管理、あるいは自動管理を考えてみてはいかがだろうか。
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