夏がやってくるが、電力供給量に不安が残るままだ。LED照明への切り替えで、消費電力量削減に取り組む企業はかなり増えてきた。住宅メーカーのエス・バイ・エルは、自社工場の天井照明をLED照明に切り替えた。年間の消費電力量をおよそ60%削減できると見込んでいる。
エス・バイ・エルは、同社のつくば工場の一部の天井照明にLED照明を導入したことを明らかにした(図1)。2012年6月1日から使用を始めている。同社は天井照明の切り替えで年間の消費電力量をおよそ2万8485kWh削減できると見込んでいる。これは、従来と比べると59.5%減となる数字だ。
切り替え前の天井照明には水銀灯を使用していた。水銀灯は強い光を放つため、天井が高い倉庫や工場で使う例がかなりあるが、消費電力量は200〜400Wとかなり大きい。メーカーにもよるが、400W形の水銀灯を置き換えるLED照明の消費電力量は大体200W以下になる。水銀灯はLED照明への切り替えの効果がかなり大きく現れると言える。
エス・バイ・エルは今後、つくば工場全体の天井照明をLED照明に切り替えていくほか、山口県山口市に保有する山口工場の照明も切り替えていくとしている。
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