佐川急便グループがエネルギー事業へ、全国78か所の物流施設で太陽光発電自然エネルギー

物流大手の佐川急便グループが4月から太陽光発電によるエネルギー事業に参入する。東北から九州まで78か所の物流施設の屋上に合計11万枚以上の太陽光パネルを設置して、2013年末までに18.3MWの発電規模を実現する計画だ。

» 2013年03月06日 09時00分 公開
[石田雅也,スマートジャパン]

 太陽光パネルを設置する物流施設は九州が最も多くて20か所、さらに関東で19か所、中部で18か所を予定している。このほか東北・関西・中国・四国を含めて78か所の施設の屋上に、合計11万4000枚のパネルを設置する大規模なプロジェクトである。設置面積を合計すると18万6000平方メートルに及ぶ。

 78か所の中で最初に発電を開始するのは千葉県柏市にある「SGリアルティ柏A棟」(図1)で、2013年4月を予定している。さらに2013年末までには、全78か所の物流施設の屋上に太陽光パネルの設置を完了して電力の供給を開始できる見込みだ。

図1 2013年4月から発電を開始する「SGリアルティ柏A棟」(右)と2013年秋に完成予定の「同B棟」(左)。出典:SGホールディングス

 佐川急便グループの施設は不動産事業を運営する「SGリアルティ」が管理しており、太陽光発電事業も同社が担当する。グループで今後建設する新しい施設でも同様の太陽光発電を実施する方針である。

 設置する太陽光パネルは昭和シェル石油の子会社であるソーラーフロンティアの「CIS薄膜太陽電池」を使用する。発電能力に対する実際の発電量が高いことに加えて、原料からリサイクル処理までを含む環境性を重視して選定した。

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