メガソーラーの能力は運転後に分かる、工場設置型の実績明らかに自然エネルギー

太陽光発電を導入する際、前提となるのが立地だ。特に気象条件や年間日照時間は年間発電量を予測する際に欠かせない。だが、実際の発電量は必ずしも予測通りではない。太陽光発電が広がる中、実績値を広く共有することが重要だ。

» 2013年05月20日 15時00分 公開
[畑陽一郎,スマートジャパン]

 太陽光発電で重要なのは太陽電池モジュールの最大出力ではなく、実際にどの程度の電力を生み出すかだ。メガソーラーの設置が増えていく中、実際の発電量が明らかになり始めている。

 積水ハウスは、2013年5月、全国5カ所に立地する全ての自社工場に設置したメガソーラーの発電量を発表した。2012年3月29日までに合計6.7MWの設置を終えたものだ(図1、図2)。

図1 関東工場(左)と静岡工場の外観。出典:積水ハウス
図2 工場別の導入量。出典:積水ハウス

 2013年4月の発電量は約60万kWhとなった。各地の日照条件から、年間の発電量は607万kWhに達すると計算した*1)

*1) ただし、東北工場と関東工場は電力会社との間で全量買取契約が完了していないため、設置した太陽電池モジュールの一部で発電を中断しているという。図2の容量は全量買取時の値である。

 なお、同社は住宅向けの太陽光発電システム導入に力を入れており、2012年2月から2013年1年までの1年間に86.2MW分を新規導入した。これは新築住宅と賃貸住宅、住宅のリフォームを合わせた2万1305棟の数字である。

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