アルファグループは宮崎県都農町に出力8.3MWのメガソーラーを建設すると発表した。都農町には過去、リニアモーターカーの実験線が走っており、実験線を利用したメガソーラーでも有名だ。
アルファグループは、宮崎県都農(つの)町に出力8.3MWの大規模太陽光発電所「都農ソーラーパーク」を建設する(図1、図2)。
都農町に面積15万527m2の土地を所有する法人と土地の売買計画を2013年11月に締結済みである。ノンリコースローン(非遡及融資)を利用して約30億円を調達し、2014年1月に着工、2015年期初の完成を予定する。
設計・調達・建設(EPC)は、他企業に依頼する予定。完成後は、同社の100%子会社で再生可能エネルギー事業などを手掛けるアルファチーラーが発電所を所有し、売電事業を手掛ける。想定年間発電量は1087万6230kWh。
アルファグループは2012年11月、大規模太陽光発電事業に参入し、これまでに5カ所の計画を公表してきた。「飯塚ソーラーパーク」(福岡県桂川町、出力1.5MW)は2013年10月、既に運転を開始している。「京丹後Aソーラーパーク」「京丹後Bソーラーパーク」(京都府京丹後市、いずれも出力2.0MW)は2014年3月の完成を予定しており、「矢板Bソーラーパーク」「矢板Cソーラーパーク」(栃木県矢板市、いずれも出力2.3MW)は2014年4月完成予定だ。この他、熊本県山鹿市にも土地を取得済みであり、2MW〜30MWの発電所を建設する予定だ。「全国16カ所に82MWのメガソーラーを建設する予定」(アルファグループ)。
同社の取り組む太陽光発電事業は、都農ソーラーパークのような自社運営に限らない。発電設備だけを売却する手法も採る。京丹後Aソーラーパークと京丹後Bソーラーパーク、矢板Bソーラーパーク、熊本県に新設する発電所は売却を予定する。
当初から売却を予定して発電所を建設する手法だ。同社グループが土地の入手と資金調達を手掛け、外部の企業にEPCを依頼。発電所の完成後は設備だけを売却し、売却先の企業と土地の賃貸借契約を結ぶ。
この他、今後は50kW程度の区分所有や、大規模開発と組み合わせた証券化スキーム、ファンド化などにも取り組むとした。
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