ユーラスエナジーホールディングスは、北海道の道東、白糠(しらぬか)町に、交流出力30MWの太陽光発電所を完成させた。道内では最も日照条件がよく、効率良く発電できるという。
ユーラスエナジーホールディングスは、北海道の道東、釧路総合振興局内で交流出力30MWのメガソーラー「白糠(しらぬか)太陽光発電所」(白糠町庶路甲区)を完成させたと発表した(図1)。2012年9月に着工しており、完成までに1年5カ月を要した。
釧路白糠工業団地内にある船舶工業団地の跡地、約62haを利用し、京セラの多結晶シリコン太陽電池モジュールを13万4400枚設置した(図2)。直流出力は32.52MWに達する。
気象庁によれば白糠町周辺の年間日照時間は2000時間を超えており、北海道内では最も長い。年最深積雪量は50cmを下回っている。北海道では最も少ない。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の全国日射量マップによれば、釧路や帯広を中心とする地域は、1日当たりの平均日射強度が4.2kWh/m2に達しており、北海道内で最も条件がよい。
このため、白糠太陽光発電所の想定年間発電量は一般家庭の約9600世帯分に相当するという。これは白糠町の世帯数の2倍以上だ。発電した電力は固定価格買取制度(FIT)により、全量を北海道電力に売電する。
同社は、メガソーラー事業の規模を拡大しており、2013年9月に完成した「岬太陽光発電所」(大阪府岬町、交流出力10MW)に次いで、白糠太陽光発電所が2番目のメガソーラーとなった。白糠太陽光発電所では設計・調達・建設(EPC)、管理・運営(O&M)とも自社グループ内で完結させた。現在、国内5カ所に合計交流出力19.25MWの太陽光発電所を建設中だ。
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