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» 2015年08月05日 09時00分 公開

太陽光発電、“FIT押し”から「O&M」へPVJapan2015(2/3 ページ)

[長町基,スマートジャパン]

NTTドコモと協力して遠隔監視サービスを提供する田淵電機

 オムロンと同じく他のパワコンメーカーも遠隔監視への取り組みを強化している。田淵電機はNTTドコモが提供する「docomo M2M プラットフォーム」およびデータ通信回線を活用し、7月から太陽光発電システム用の「産業用・遠隔監視サービス」の提供を開始した。

 このサービスは、田淵電機のEneTelus(エネテラス)三相パワーコンディショナー製品を使用した太陽光発電施設を、インターネット経由で発電事業者様、システム販売会社の双方で遠隔監視できるという特徴がある。遠隔地にある発電所設備でも、PCやスマートフォンを使って発電状況を常時確認することが可能だ。また発電停止など万一のトラブル時も監視画面上の警告表示とアラートメール機能により早期発見と対策を行うことができる。

 同時発売の通信ゲートウェイボックスにより、メガソーラーが多く立地する山間部や沿岸部で広いカバーエリアを持つドコモの通信ネットワークを通じて、独自のIoTクラウドサービス「EneTelus-cloud」にパワーコンディショナーの稼働情報を集約する。将来的に電力会社により運用が開始されるインターネットを前提とした遠隔出力制御にも迅速な対応を図ることが可能となる(図2)。

photo 図2 田淵電機のEneTelus-cloudの概要図(クリックで拡大)出典:田淵電機

 さらに10月からは田淵電機独自の「パワコン見守りサービス」を開始。今後は、システムに蓄積されたビッグデータの人工知能(AI)を取り込んだ分析により、発電設備の故障の予兆発見や予防保全アドバイスなど、パワコンメーカーならではのAI・IoTソリューションへと発展させていく方針だ。

O&Mサービスとクラウド型遠隔監視を組み合わせて展開する東芝

 東芝は、多様なメニューで太陽光発電所をサポートするO&Mサービス「Solaしつじ」と組み合わせて利用可能なクラウド型遠隔監視システムを出展。メガソーラーやミドルソーラーの稼働状況をいつでも「見える化」できる。クラウドにデータを蓄積できるために、PCやスマートフォンなどさまざまなデバイスからいつでも発電状況や異常を確認できる(図3)。

photo 図3 東芝のクラウド型遠隔監視システムのデモ画面。発電状況が遠隔地でも簡単に把握できる

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