関西電力グループで最大のメガソーラーが和歌山県で運転を開始した。発電能力は約3万kWで、年間に8600世帯分の電力を供給することができる。関西電力は太陽光発電を中心にグループの再生可能エネルギーを10万kWに拡大させる計画で、運転を開始した発電設備の規模は9割まで到達した。
10月1日に運転を開始した「有田太陽光発電所」は関西電力グループが開発した5番目のメガソーラーである(図1)。発電能力は29.7MW(メガワット=1000キロワット)に達して、グループが所有する太陽光発電所では最大の規模になった。
年間の発電量は3100万kWh(キロワット時)を見込んでいる。一般家庭の電力使用量(年間3600kWh)に換算して8600世帯分に相当する。グループ会社の関電エネルギーソリューションが運営して、発電した電力は固定価格買取制度を通じて関西電力が買い取る。
このメガソーラーは和歌山県の有田市にある臨海工業地帯の一角に建設した(図2)。石油会社大手の東燃ゼネラル石油が貯油所に隣接して保有する45万平方メートルの遊休地だ。東燃ゼネラル石油は土地の提供に加えて、発電設備の点検も担当することになっている。
関西電力は2012年11月に電気料金の値上げを申請するにあたり、経営の効率化に取り組むことを宣言した。その中で地域社会の要請にこたえて再生可能エネルギーの導入量を拡大する目標を掲げた。グループ全体で10万kW(キロワット)を目指して開発を進めている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.