ソニーが照明事業に参入、“ソニーらしい明かり”を模索した3年間LED照明(1/2 ページ)

ソニーは照明市場に参入することを発表した。照明の展示会「ライティングジャパン」において、2016年春の発売を目標に開発する「マルチファンクションライト」を披露した。

» 2016年01月14日 08時00分 公開
[長町基, 三島一孝スマートジャパン]

 ソニーが開発した「マルチファンクションライト」は、LEDシーリングライトと、各種家電のコントロール機能などを持ったマルチファンクションユニットを組み合わせた同社初の照明器具である。同社ではこのマルチファンクションライトを照明の展示会「ライティングフェア」(2016年1月13〜15日、東京ビッグサイト)に出展した(図1)。

photo 図1 ソニー初の照明器具「マルチファンクションライト」。中央部が制御機能などを持つマルチファンクションユニット

 同製品はマルチファンクションユニットの外周部に発光機能を搭載し、ユニット自体が赤外線リモコンとして動作する(図1)。そのため、リビングルームや寝室などの天井照明用ソケットに取り付けることで照明の他、テレビやエアコンなどを操作できる。ユニット自体はWi−Fiを介してコントロールができるため、スマートフォンの専用アプリを使用して遠隔操作でき、ユニットと同室内にある自宅のエアコン・照明・テレビのON/OFFを外出先から行うことが可能だ(図2、図3)。

photophoto (図2、左)はマルチファンクションユニット。中心のスピーカー部の外周部にあるのが赤外線発光機能を持つ部分。周囲全てに赤外線を飛ばすことができるためエアコンやテレビをまとめてON/OFFできる。(図3、右)はスマートフォンでの操作画面。アプリによりさまざまな操作が可能だ

 リモコン機能などはあえて照明に付加しなくてもいいようにも思えるが、照明の付加機能とすることに意味があるという。ソニー デバイスソリューション事業本部 新規事業部門 L-Gadget事業室 エレクトロニックテクニカルマネジャーの尾花文一氏は「シーリングライトは家庭の各部屋の中心にある。マルチファンクションユニットは周囲全方向に赤外線を飛ばせるようになっているので、まとめてテレビやエアコンの制御を行うことが可能だ。また各部屋に入った時に最初に点灯し最後に消灯するため、一括で起動させたり、停止させたりする時にも便利だ」とその価値について述べている。

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