協和エクシオは、自然災害などによる停電時や屋外での作業時などに使用できる可搬型スマート電源「サバイバル電源」を開発し、2016年3月から販売を開始する。
自然災害の発生時や屋外でのイベントなどにおいて、いつも課題となるのが電源の確保である。東日本大震災以降、中容量サイズの非常用バックアップ電源には大きな注目が集まっているが、現在、避難所などで多く使用されているエンジン発電機には、騒音や排気ガスの課題などがある。一方で、蓄電池システムについては容量の割にコストが高くなりすぎ、各避難場所に設置するのが難しい状況だった。
これらのニーズに応えるために協和エクシオが開発したのが持ち運び可能な可搬型スマート電源の「サバイバル電源」である(図1)。
「サバイバル電源」は、非常時でも電力供給が可能な中容量リチウムバッテリーユニットで、充電や放電、電池などの機能ごとにユニットを独立させた、独自のユニット分割構造を採用。ユニットを自由に組み合わせて蓄電システムとして使用する。1台のユニットを10.5〜12.0キログラムの軽量・コンパクトサイズを実現。さらに、ユニット1台ごとに専用のリュックサックを付属し、徒歩での持ち運びを想定している点が特徴だ。IP65準拠の防塵・防水性能となっており、電源の確保ができない屋外や災害発生時に自動車での移動が困難な場所にも電力を届けることができる(図2)。
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