背負って歩ける「サバイバル電源」、最大4.4kWh分で一般家庭半日分の電力を供給蓄電・発電機器(2/2 ページ)

» 2016年01月25日 09時00分 公開
[三島一孝スマートジャパン]
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最大で4.4kWhの電力を供給

 ユニットは充電ユニットと放電ユニット、電池ユニット1つを組み合わせた3個のユニットが最小単位となる。最小構成の価格は200万円(税込)。電池ユニットはニーズに合わせて構成することが可能で8台の電池ユニットを接続した4.4kWhが最大容量である。商用電源をはじめ、太陽電池モジュール、エンジン発電機、自動車のシガーソケット、電気自動車など多様な電源に対応。充電は4〜5時間で満充電となる他、1度満充電とすれば、1年後でも90%の蓄電容量を確保でき、倉庫などに保管しておいた場合でも非常時にはすぐに利用可能となる。またエンジン発電機などと違い、大きな騒音などもない。

 LTE/Wi-Fiの通信機能を搭載しており、Wi-Fiのアクセスポイントとしても利用できる。さらに電池残量が少なくなった時のアラートメールや運転状況ログなどをメール配信する機能も備えている。その他、天候情報などを取り込み、太陽光発電予測と負荷傾向から、蓄電池と組み合わせた最適な自動運転制御なども行うことができるという(図3)。

photo 図3 サバイバル電源による各機器の継続使用時間の目安 出典:協和エクシオ

蓄電分野は新たなチャレンジ

 協和エクシオはもともと通信設備の工事などを主力事業としてきたが「電源がないところでも使えるような電源が欲しいとした顧客のニーズが数多くあり、これらのニーズに応えるために蓄電システムにチャレンジした」(同社広報)という。蓄電機を単独製品として販売するのは同社にとっては初めてで、新たな挑戦になるとしている。同社および販売代理店からの販売の他、レンタルやリースで提供し、5年間で100億円の売上高を目指すとしている。

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