約定単価・総額は過去最高 29年度対象の容量市場メインオークション約定結果(1/5 ページ)

2025年度容量市場メインオークション(対象実需給年度:2029年度)の約定結果が公表。約定単価と約定総額ともに過去最高という結果となった。

» 2026年01月30日 07時00分 公開
[梅田あおばスマートジャパン]

 2025年度容量市場メインオークション(対象実需給年度:2029年度)の約定結果が、1月20日に電力広域的運営推進機関から公表された。容量市場制度開始後6回目の開催となったメインオークションの結果概要は、以下の通りである。

2025年度容量市場メインオークションの約定結果概要

 2025年度容量市場メインオークション(対象実需給年度:2029年度)の約定総容量は約1億6,608万kW(前年比0.1%減)、経過措置を踏まえた約定総額は約2兆2,094億円(前年比19%増)の過去最高金額となった。

表1.2025年度容量市場メインオークション(実需給年度:2029年度)の約定結果 出典:広域機関

 同じく、経過措置考慮後の総平均単価は約13,303円/kW(前年比+20%)の過去最高単価である。なお、経過措置の控除は今回のオークション(実需給年度:2029年度)が最後となる。

表2.2025年度以降の経過措置の控除率 出典:広域機関

 容量市場メインオークションは全国(沖縄を除く)を1つの市場として取り扱うことが原則であるが、後述するように、約定処理上の市場分断が行われた結果、エリアによって約定価格が異なる結果となった。今回オークションでは初めて、すべてのエリアの約定単価が指標価格(Net CONE:10,075円/kW)を超える結果となった。これは、全国的な供給力の逼迫を示す重要なシグナルであると言える。また、東北/東京/九州エリアの約定単価は、今回オークションの上限価格(指標価格の1.5倍)である。なお、今回のオークションではマルチプライス方式が適用されたエリアは無かった。

 第1回から今回第6回までの容量市場メインオークション結果概要は表3の通りである。全国単一市場を原則としてきた容量市場であるが、市場分断の発生が恒常化している。

表3.第1回〜第6回容量市場メインオークション結果概要 出典:広域機関資料から筆者作成

 2020年度から2025年度まで6回のオークションの約定容量の推移をエリアごとに見たものが表4である。供給力はメインオークションだけで調達するわけではなく、FIT電源の期待容量等や長期脱炭素電源オークション契約容量が年々増加するため、メインオークション約定容量が減少することは自然なことであると言える。ただし、東京エリアでは2024年度比で約167万kWもの約定容量減少が生じており、詳細な確認が求められる。

表4.エリアごとの約定容量推移 出典:広域機関資料を基に筆者作成

 この表4の最右列にある2020年度から2025年度への増減率(2020年度を100とした変化率)を示したものが図1である。起点となる2020年度に特殊事情があった可能性もあるが、北陸エリアでは減少傾向が続いている。

図1.約定容量の2020→2025年度増減率 出典:広域機関資料を基に筆者作成
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