約定単価・総額は過去最高 29年度対象の容量市場メインオークション約定結果(4/5 ページ)

» 2026年01月30日 07時00分 公開
[梅田あおばスマートジャパン]

電源等の落札率と非落札電源の内訳

 2025年度メインオークションの落札率は前年比0.2ポイント減少の96.4%である。発電方式別に見ると、LNGの非落札容量は前年比194万kW増加の366万kWであり、LNG応札容量6,702万kWのうち、5.5%が非落札となった。

 また非落札容量のうち、実需給の2029年度時点で経年40年以上となる電源は、前年比32万kW減少の375万kWであった。

図5.非落札電源の内訳 出典:広域機関

応札価格の平均や分布等の結果

 全国の応札価格の加重平均は2,621円/kW(前年比+524円)であり、エリア・ブロック別に見ると、北海道エリア:5,947円/kW、東北/東京エリア:2,602円/kW、中部/北陸/関西/中国/四国エリア:1,691円/kW、九州エリア:5,560円/kWであった。

 また、電源等の区分別の応札価格の加重平均は、安定電源が2,281円/kW(前年比+579円増)、変動電源(単独)が2円/kW、変動電源(アグリゲート)が8円/kW、発動指令電源が54円/kWであった。

 応札価格を、①0円、②〜Net CONEの50%以下、③〜Net CONE以下、④Net CONE超、の4つの区分にした応札価格の分布は図6の通りであり、これまでと同じく「①0円応札」が最多の74.7%を占めている。容量市場メインオークションは原則シングルプライス方式であり、落札電源にはすべて同じ約定価格(例えば今回の北海道であれば14,972円/kW)が支払われるため、実需給年度の稼働がすでに決定している電源は、必ず落札するためには、0円で応札することが合理的である。

図6.応札価格の分布 出典:広域機関

 応札価格分布の6年間の推移を見ると、「①0円応札」が大半であることに変わりはないが、前回と比べ「④Net CONE超」の応札が767万kW増加すると同時に、「③Net CONEの50%超〜Net CONE以下」が735万kW減少しており、③の価格帯から④の価格帯へ移行した電源が多いと推察される。「④Net CONE超」の電源は、約定価格次第では休廃止を検討すると考えられため、休廃止候補ともいえる電源が増加していると考えられる。

表9.応札価格分布の推移(単位:万kW) 出典:広域機関資料を基に筆者作成
図7.応札価格分布の推移 出典:広域機関資料を基に筆者作成

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