関西国際空港の土砂採集事業跡地に、出力21MWのメガソーラー「DREAM Solar 和歌山市」が完成した。大和リースが建設したもので、甲子園球場の約9倍となる敷地面積を持つ発電所だ。年間発電量は約4980世帯分に相当する約2358万8000kWhを見込んでいる。
大和ハウスグループの大和リース(大阪市)は関西国際空港 土砂採取事業跡地(和歌山市加太)に、メガソーラー「DREAM Solar(ドリームソーラー)和歌山市」を建設した。敷地面積は約35万8000平方メートルで、甲子園球場の約9倍の面積となるメガソーラーだ(図1)。
同発電所は2013年10月に和歌山市と事業協定書を締結し、2014年4月に着工した。初期投資額は約65億円。総出力は約21MW(メガワット)で大和ハウスグループが手掛ける最大のメガソーラーとなる。東芝製の太陽電池モジュール(出力250W)を8万4000枚を採用した(図2)。
年間の予想発電量は約2358万8000kWh(キロワット時)で、これは約4980世帯分の使用電力に相当するという。同施設で発電した電力は2016年2月2日から関西電力に全量売電する。年間の売電売り上げは約8億4800万円を見込んでいる。
同発電所は大和リースが発電事業者となり、2016年2月から20年間の運営管理を行う。大和ハウス工業が設計・施工、大和ライフネクストが施設の維持・管理を担当し、建設から運営までを大和ハウスグループが行うことで、再生可能エネルギー事業のワンストップサービスを提供する。維持運営投資額は約55億円。
なお、売電金額の3%は和歌山市内の公園・緑地整備や地球温暖化対策をはじめとした公共施設の整備に活用する計画だ。発電所内には見学スペースも設ける。さらに発電した電力を“見える化”するパネルも設置して、小中学生向けの環境学習授業にも役立てる。
大和リースは2016年1月26日現在、国内34カ所(総出力約46.73MW)のメガソーラーを運営している。今後2018年度までに、その他の再生可能エネルギーも含めた発電設備の総出力量を合計200MWにまで引き上げる方針だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.