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» 2016年02月24日 11時00分 公開

課題の大型空調で“2倍成長”、3年で空調事業7000億円を目指すパナソニック省エネ機器(2/4 ページ)

[陰山遼将,スマートジャパン]

大型空調の専門販売体制を構築

 パナソニックの大型空調製品は、電気空調のPAC(パッケージエアコン)、VRF(ビル用マルチエアコン)、ガス空調のGHP(ガスヒートポンプエアコン)ABS(吸収式冷凍機)と幅広い。特に旧三洋電機の製品をベースとしたGHPやABSは日本国内の主力製品で、同社の強みとする領域だ(図3・4)。

 さらに最近ではGHPとEHP(電気モータヒートポンプ)を同一冷媒系統に組み合わせた日本初の業務用空調システム「スマートマルチ」をガス会社と共同開発するなど、さらなる製品ラインアップの拡充も図っている(関連記事)。

図3 GHPの新製品「GHPエグゼアII」/図4 ABS(吸収式冷凍機)(クリックで拡大)出典:パナソニック

 こうした大型空調で、2018年度に売上高2000億円を目指すための戦略について吉田氏は「競合となる他の日本メーカーとわれわれを比較した場合、設備系に強い企業と勝負できる実力はないと捉えている。その一方でRACやVRFなどにある自分たちの強みを再度確認し、それを生かしながらユーザー、国を絞り込み、選択と集中で攻めるというのが基本的な戦略になる」と述べる。

 具体的にはまず、こうした幅広い製品ラインアップの販売網強化に向けた体制構築を進める。グローバルの各販売拠点に大型空調専任体制を構築し、そのヘッドクオーターを日本に設置。主要地域には地域代表を配置し、営業体制も強化する計画だ。

 同社では2015年4月にマレーシアに大型空調の専門販社「PAPASEMY」を設立。2015年度の販売実績は前年比168%を見込むなど、非常に好調だという。吉田氏は「市場全体は縮小傾向にあったマレーシアで、2桁成長と大きな成果がでた。2018年度に向け、まず2016年度はこうした専門販売体制をインドネシアとベトナムに横展開していきたいと考えている。この両地域では既にRACで3割前後のシェアを獲得しており、ブランド認知度もある。これを活用して大型空調の販路も広げていきたい。タイやその他の地域でも、専門販社などとの連携を進めていく」と述べている。

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