ニュース
» 2016年02月24日 11時00分 公開

課題の大型空調で“2倍成長”、3年で空調事業7000億円を目指すパナソニック省エネ機器(4/4 ページ)

[陰山遼将,スマートジャパン]
前のページへ 1|2|3|4       

欧州・米国ではアライアンス戦略を推進

 大型空調事業の地域別の成長目標では、アジア太平洋地域で2015年度比240%、中国地域で同250%成長を見込む。中国地域では上海に2016年4月をめどに中国統括部を新設する計画だ。現在販売量の少ない欧州と米国では生産・販売も含めたアライアンス体制の構築などに注力し、それぞれ220%、460%という目標を掲げている(図7)。欧州ではドイツ、イタリア、英国を重点地域とし、主要代理店などとの連携体制を強化。米国ではパナマに地域代表本部を設置して、販売体制の強化を図る。

 なお、日本市場については2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた建設需要などを見込み、同115%の成長としている。

図7 大型空調事業の地域別成長目標(クリックで拡大)出典:パナソニック

 パナソニックではこうした大型空調のグローバルな専門販売体制の構築と、各製品の強化で2018年度に大型空調事業で2000億円、基盤となるRACで5000億円、合計で7000億円の売上高を目指す。国内/海外の売上比率では、2015年度の売上高4830億円のうち約47%を国内が占める。これが2018年度には3割程度となるよう、海外比率を高めていく計画だ。

 注力分野の大型空調事業では、2015年度の売上高1000億円のうち、約半数が国内となっている。こちらも海外比率を高め、2018年度には国内比率を3割程度にしていく見込みだという。

課題の中国市場は付加価値戦略で

 なお、2015年度に目標を大幅に下回った中国市場に対しては、「流通在庫が増える中で、2015年の夏頃より現地の代理店などと連携し、生産を絞り実需実売で事業を進めていく方針を掲げており、既に2016年度に向けた準備を進めている。中国ではPM2.5などの大気汚染問題が課題となっているが、パナソニックは『ナノイー』などの空気清浄関連の技術も持っている。こうした強みを生かして『健康』をテーマにした、付加価値のある中・高級機にシフトしていきたいと考えている。販売台数としては2015年度と同数程度を想定しつつ、付加価値を高めて利益率を上げていくという方針で取り組んでいきたい」(吉田氏)としている。

前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.