「日本のコストは高すぎる」総合ソリューションに勝機見いだすサンテック太陽光(3/3 ページ)

» 2016年02月25日 07時00分 公開
[三島一孝スマートジャパン]
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太陽電池システム設備の不具合箇所の早期発見が可能に

 メテオコントロールは、太陽光発電システムの遠隔監視システムを展開しており、ドイツでは主要電力会社に導入されるなど大きな実績を残している企業である。このメテオコントロール社の遠隔監視システムの2つのソリューションを国内でも本格展開する。

 1つは太陽光発電施設に設置するログデータ収集装置の「blue'Log Xシリーズ」、もう1つはblue’LogXシリーズからネットワーク経由で収集したログおよび分析データを分かりやすく表示するクラウド型監視分析アプリ「バーチャル管制室VCOM」である。

 「blue'Log Xシリーズ」は、パワーコンディショナや各種センサーから発生する太陽光発電システムデータを収集する。センシング用の機器だ。拡張性があるため発電規模を問わず導入することが可能だ。

photo 図4 メテオコントロールの「blue'Log Xシリーズ」

 「バーチャル管制室VCOM」は、発電量や発電所の稼働状況の確認ができるだけでなく、パワーコンディショナや各種センサーから取得したデータを日々自動分析することが可能。これにより、稼働状況やエラー状況を正確に把握分析し、詳細な分析が可能となる。不具合が発生した時には、警告通知とともに詳しい障害情報が確認でき、遠隔監視システムに登録された担当者に通知されるため、迅速かつ効率的なオンサイトサポートが可能となる他、ログデータを取り続けているため、異常箇所の発見を短期化できるという特徴を持つ。

photo<strong>図5 「blue'Log Xシリーズ」と「バーチャル管制室VCOM」によって短期化できる非稼働時間のイメージ図 出典:サンテックパワージャパン</strong>

O&Mは3年間で300MWを目指す

 サンテックパワージャパンでは、総合エネルギーソリューション提案の1つの核としてこのメテオソリューションの遠隔監視システムを展開。2016年に金額ベースで10億円の販売を目指すとしている。また、O&M全体については「3年間で300MW」を目標をとしているという。

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