パナソニックでは、今回の実証実験を通じてグリーンエアコンの公共空間での受容性を見極め、2018年度の商品化を目指していくとしている。パナソニック アプライアンス社 事業開発センター所長の岩井利明氏は「今回の実証モデルは広場などに合わせた藤棚タイプだが、スポーツ施設や学校、オープンカフェなどに向けたタイプなども開発し、製品化を進めていきたい」と述べている。
実証実験では、2016年8月1日〜9月20日の間に周辺に各種センサーを設置し、周辺の環境や条件を把握するとともに、利用者へのアンケートを実施し、快適性との相関性などを確認していく。センサーで把握する指標は、温度、湿度、風速、風向、日射などで、グリーンエアコンを使用することでこれらの条件がどう変化するかを確認していく(図3)。「事前の実証では周辺環境が32度だったところを、グリーンエアコンを利用することで27度に下げることに成功した。周辺の温度を4〜5度下げる効果を期待できる」とパナソニック 東京オリンピック・パラリンピック推進本部 副本部長の北尾一朗氏は述べている。
さらに「グリーンエアコン」の上部には、カメラが設置されている。これは防犯用としても活用するが「画像認識によりどれだけの人数が近寄ってきたかなどを確認することなどにも使うつもりだ」と北尾氏は述べている(図4)。
パナソニックでは今回の新橋駅前での実証とともに、2016年8月26日から、東京都のパナソニックセンター東京屋外スペースにおいても実証実験を実施する予定。こちらは通年の設置を行い、耐久性などを検証するという。
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