東京タワーのふもとに新たな“環境”スポット登場蓄電・発電機器(1/2 ページ)

太陽光発電で蓄電し、無料でスマートフォンを充電できるソーラー充電スタンド「シティチャージ」が、東京都内で稼働を開始した。太陽光によるクリーンなエネルギーを活用する充電スタンドは世界中で注目を集めているが、日本で稼働したのは初めてだという。

» 2015年10月08日 07時00分 公開
[三島一孝スマートジャパン]

 今回設置されるソーラー充電スタンド「シティチャージ」は、東京都と東京環境公社が設置するもので、機器の開発や設置はシャープが担当している。2015年7月に東京都内の東京タワーと虎ノ門ヒルズへの設置の発表(関連記事)したが、2015年10月7日には東京タワーで除幕式を行い、稼働を開始した(図1)。

photo 図1 東京タワーのふもとに設置されたソーラー充電スタンド「シティチャージ」

 ソーラー充電スタンドは、太陽光パネルが発電する電気でスマートフォンなどを手軽に充電でき、無料で利用可能な充電設備。今回設置されるソーラー充電スタンド「シティチャージ」は、太陽光パネルと蓄電池、LED照明、充電テーブルで構成されたものだ。太陽光パネルで発電した電気を蓄電池に蓄電、その電気をスマートフォンなどの充電や夜間のLED照明に使用する。

 シティチャージは高さが約3.8メートルで、パネルの幅が約2.5メートル、奥行きは37センチメートルとなっている。重さは、本体が約270キログラムだが、安全に配慮し秒速60メートルの風を受けても耐えられる設計だとしている。

 太陽光パネルの発電容量は95W(ワット)で、蓄電池には38Ah(アンペア時)の鉛蓄電池を3個搭載している。満充電時で日射がない場合、60人が15分ずつ充電を行うことが可能だという。またLED照明を搭載しており、蓄電池の電力を使い、夜間照明として活用可能だ(図2)。

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photophoto 図2 (左上)はシティチャージの外観。(右上)はシティチャージに搭載された鉛蓄電池。(左下)が95Wの太陽光発電。(右下)がLED照明(クリックで拡大)
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