日本初の無料ソーラー充電スタンド、太陽光から蓄電しスマホを充電蓄電・発電機器

東京都、東京都環境公社は2015年7月21日、太陽光パネルで発電した電気を蓄電池に蓄電し、スマートフォンなどを手軽に充電できるソーラー充電スタンド「シティチャージ」を「日本で初めて」(東京都)設置すると発表した。

» 2015年07月22日 07時00分 公開
[三島一孝スマートジャパン]

 ソーラー充電スタンドは、太陽光パネルが発電する電気でスマートフォンなどを手軽に充電でき、無料で利用可能な充電設備。今回設置されるソーラー充電スタンド「シティチャージ」は、太陽光パネルと蓄電池、LED照明、充電テーブルで構成されたものだ。太陽光パネルで発電した電気を蓄電池に蓄電、その電気をスマートフォンなどの充電や夜間のLED照明に使用する。設置事業者にはシャープが選定されている(図1)。

photo 図1:「シティチャージ」のイメージ図 出典:シャープ

 シティチャージは、95W(ワット)の太陽光パネルを採用。蓄電池には35Ah(アンペア時)の蓄電池を3つ搭載するという。充電スタンドでスマートフォンや、その他の機器をどれだけ充電できるかという点など、詳細なスペックについては「今後詰めていく」(シャープ広報部)としている。

photo 図2:充電サービスのピクトグラム。外国人旅行者でも分かりやすい表示を実現する 出典:東京都

 ソーラー充電スタンドは、既に米国・ニューヨークやアラブ首長国連邦のドバイなどでは設置が広がっている。米国では、PENSA design studio、Goal Zero、NRGなどの協業によって運営されている「Street Charg」というソーラー充電スタンドが14カ所で展開。欧州や中南米にも提供を開始しており、徐々に利用範囲を広げている。また、ドバイなどにも別企業が設置された例などがあるという。ただ、日本で設置されるのは「今回が初めて」(東京都)としている。

 稼働開始は2015年秋を予定。旅行者が多い東京タワー付近とビジネスパーソンの多い虎ノ門ヒルズに設置し、順次設置を拡大していく予定としている。東京都知事の舛添要一氏は「利用を開始してみないと分からないが、主に旅行者に喜んでもらえるものだと考えている。非常用電源としての活用、そして外国人旅行者へのおもてなしにつながる。将来的には都内の主な観光スポットにあるというように増やしていきたい」と会見で述べている(図2)。

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