化石燃料の需要が減らない。その一方で、新たなエネルギー需要を再生可能エネルギーでまかなうというのが、2035年までの予測だ。
経済構造の転換に加えて、中国政府が低炭素エネルギーへの移行政策を継続していることから、エネルギー源の構成(エネルギーミックス)が今後20年間で大きく変化する可能性が高いとOutlookは予測した。
どのように転換するのか。再生可能エネルギーの大幅導入だ。過去40年間を通して見ると、中国国内のエネルギー需要の3分の2を石炭がまかなってきた。この構図が変わる。今後は石炭需要が増えない(図4)。
中国のエネルギー需要に占める石炭の割合は、2015年時点の3分の2から、2035年には45%以下に低下する。
この穴を埋めるのが、再生可能エネルギーと原子力だ。非化石燃料の占める比率は、2015年時点の12%から3035年には25%以上へと高まっていく(図5、原子力と水力の動向は関連記事参照)。
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