ゴールデンリーフワークスは「第8回 太陽光発電システム施工展」に出展し、自走式のロボットを活用した太陽光パネルの洗浄サービスを披露した。圧縮空気とアルカリイオン水を噴射することで、ブラシを使わずに洗浄を行うのが特徴だ。
太陽光発電設備のメンテナンスサービスなどを手掛けるゴールデンリーフワークスは、「スマートエネルギーWeek 2017」(2017年3月1〜3日、東京ビッグサイト)内の「第8回 太陽光発電システム施工展」に出展し、太陽光パネルの自走式洗浄ロボット「Air Washer」を展示した。2017年4月からこのロボットを利用した洗浄サービスを全国展開する方針だ。
Air Washerは太陽光パネルの表面に付着したホコリや鳥の糞などの汚れを洗浄するロボット。ブラシを使わずに、圧縮空気とアルカリイオン水を噴射しながら汚れを落としていく仕組みだ。1日に約1MW(メガワット)分のパネルを洗浄することができるという。
ゴールデンリーフワークスは以前からこうした太陽光パネル表面の汚れを取り除くための洗浄サービスを展開している。これまでの洗浄サービスは、ショベルカーの先端に特殊な素材でできたブラシを取り付け、パネル表面を直接洗浄するというサービスだった。このサービスはショベルカーを利用する必要があるため、主に雪を落とすためにパネルの設置角が高く、影を避けるためにアレイ同士の間隔を広く設けている積雪地域の太陽光発電所を中心に展開してきた。
一方、今回展示したAir Washerは、直接パネルに取り付ける方式のため、アレイ同士の間隔が狭い太陽光発電所にも適用できる。山岳地域に設置した太陽光発電所にも導入可能で、洗浄費用は1MW当たり税別50万円からとしている。地域特性にもよるが、年2回程度の洗浄を推奨しているという。
ゴールデンリーフワークスではAir Washer単体でのサービス提供の他、パネルを覆う影の原因となる雑草の除去や、撥水効果が見込めるフッ素コーティングなど、年間を通じた太陽光発電所のメンテナンスサービスも提案していく方針だ。
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