オムロンは戸建住宅や小規模産業施設向け蓄電池システムの新製品を発表した。2017年夏から販売を開始する。蓄電池容量は6.5kWh(キロワット時)で、「世界最小最軽量クラス」(同社)であることが特徴だ。
オムロンは、戸建住宅や小規模産業施設に向け、「世界最小最軽量クラス」(同社)をうたう蓄電システム「住・産共用フレキシブル蓄電システム KPACシリーズ」を、2017年夏から発売する。蓄電池容量は6.5kWh(キロワット時)で、価格はオープン。発売後3年間で累計2万台の販売を目指す方針だ。
今回発売予定の新製品は2015年夏に発売した太陽光発電用ハイブリッド蓄電システム「KP48Sシリーズ」のコンセプトを継承し、さらに小型化を図った。蓄電池ユニット(リチウムイオン電池)のサイズは452×656×120ミリ、質量約52kgと家庭用空気清浄機並みのコンパクト設計により屋内での置き場所を選ばない。
また、従来機種との施工性の統一により、パワコンは太陽光発電用と同様に壁掛け設置、蓄電池はクレーン搬入や基礎工事を不要としたため、設置時の工数・工費の大幅削減を実現した。既に太陽光発電システムを導入されている戸建て住宅などにも簡単に後付設置ができるので、余剰買取制度の買い取り期間の終了後に想定される自家消費ニーズにも対応する。KP48Sシリーズと同様、重塩害対応タイプもラインアップ。防塵・防水規格IP65に対応しており、海岸線から500メートル以内または潮風が直接当たる場所にも設置可能だ。
さらに、HEMSの共通プロトコルである「Echonet Lite」の搭載により、各HEMS機器との接続も可能だ。最新の規格となるAPPENDIX ECHONET機器オブジェクト詳細規定「Release H」にもいち早く対応している。システムを蓄電池ユニットと構成するパワーコンディショナ(650×493×222ミリ、約29kg)の定格出力(通常時)は2.5kWとしている。
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