発電事業者もBルートを活用しやすく、IIJが新サービス電力供給サービス

IIJは、スマートメーターの「Bルート」活用に必要なシステム基盤をワンストップで提供するサービスに、新たに発電事業者向けのパッケージを追加する。売電状況を分かりやすくモニタリングできる機能を加えるなど、発電事業者やO&M事業者向けの機能を拡充した。

» 2017年07月10日 11時00分 公開
[長町基スマートジャパン]

 インターネットイニシアティブ(IIJ)は、スマートメーターの「Bルート」活用に必要なシステム基盤をワンストップで提供する「IIJスマートメーターBルート活用サービス」で、発電事業者が売電状況を分かりやすくモニタリングできる画面を搭載した「発電事業者パック」を開発し、2017年7月18日から提供する。

 Bルートは、スマートメーターとHEMS(家庭向けエネルギー管理システム)やBEMS(ビル向けエネルギー管理システム)のゲートウェイ機器を接続するルート。Bルートを通して収集できるデータを活用することで、省エネ化やデマンドレスポンスへのきめ細かい対応が可能になると期待されている。

 IIJスマートメーターBルート活用サービスでは、低圧スマートメーターのBルートからデータを取得・活用するために必要なゲートウェイ機器、端末の集中管理システム、および収集データの管理システムをワンストップで提供し、標準機能として収集データなどをモニタリングする管理画面を実装している。従来は、小売電気事業者向けの画面設計となっていたが、発電事業者パックでは、太陽光などの再生エネルギー発電事業者や、O&M事業者が売電状況を分かりやすくモニタリングできるよう最適化した管理画面を提供する。

発電量のモニタリング画面のイメージ 出典:IIJ

 電事業者パックで提供する管理画面では、売電状況がリアルタイム(データ収集間隔は標準では60秒ごと)で表示され、売電料金の概算が確認できる。また、日別のピーク売電力値を表示する画面も備えている。

 同パックで提供する機能は売電力値(W)のピークグラフ、売電力値(W)の正方向としたグラフ(リアルタイム)、売電量(kWh)を正方向としたグラフ(時間別、日別、月別)、簡易売電料金表示、各種データのCSVダウンロード、発電所毎の売電状況を横断表示(リスト、グラフ)などで、気象情報表示およびアラート通知機能も2017年度中に提供開始する予定だ。

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