中国電力と広島ガスは年内に新会社を設立し、広島県にバイオマス混焼型の火力発電所を建設する。広島県内の林地残材をはじめとするバイオマス燃料と、石炭や天然ガスと混焼する。
中国電力と広島ガスは2017年7月28日、バイオマス混焼発電事業について合弁契約書を締結し、今後両社で新会社を設立した上で同事業を実施することに合意したと発表した。バイオマス混焼としては国内最大級となる出力10万kW(キロワット)の発電所を建設する計画だ。
両社はこれまで広島県海田町の「広島ガス海田基地」内で、バイオマス混焼発電所の事業可能性について検討を進めるとともに、2015年3月から環境影響評価に関わる手続きを行ってきた。今回の合意により、両社の既存のインフラやノウハウを最大限に生かした電源の構築が可能になるとしている。
新会社の設立は2017年10月を予定。会社名は未定で、事業内容はバイオマス混焼発電所の建設、運転、保守および電力の販売となる。設立時の資本金は2億円(予定)で両社が折半する。
発電所は2018年12月から着工する計画で、2021年3月の運転開始を目指す。バイオマス燃料には、広島県内の林地残材などの未利用木材や、海外の木質系バイオマスなどさまざまな未利用資源を活用。石炭、天然ガスは助燃・バックアップ用とする。
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