オムロンは住・産共用の蓄電池システムに、蓄電池容量9.8kWh(キロワット時)の新モデルを追加した。大容量化とともに急速充放電を可能にし、VPPにも対応するのが特徴だ。
オムロンは、設置性能の高さと小型化を特徴とした小規模産業施設や戸建て住宅向けの「住・産共用フレキシブル蓄電システム KPAC」シリーズに、蓄電池容量9.8kWh(キロワット時)タイプを追加した。2017年10月から販売を開始する予定だ。販売価格はオープンで、発売後3年間の累計で1万台の販売を目指す。
新製品は2017年7月に発売した6.5kWhタイプの住・産共用フレキシブル蓄電システムのコンセプトを継承し、「世界最小・最軽量クラス」(オムロン)を実現したという。重量は約78kgで、クレーン搬入が不要のため、設置コストの大幅な削減に寄与するとしている。
従来機種との施工性の統一(壁掛け設置可能・クレーン搬入不要)により、既に太陽光発電システムを導入されている施設や戸建て住宅などにも、簡単に後付設置が可能だ。2019年以降に拡大が想定される余剰買い取り制度の買い取り期間(10年)終了後の自家消費ニーズにも対応する。
充放電能力は同社従来機種と比べ約1.2倍に向上した。電気を短時間で充電したり、一気に放電できたりするので、これから本格化するVPP(バーチャルパワープラント)などの分散電源システムへも対応が可能だ。Echonet Liteの最新規格である「APPENDIX ECHONET機器オブジェクト詳細規定 Release H」に対応している。
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