NTT-Fが“脱FIT事業”を本格展開、太陽光の電力を企業に直接供給太陽光

NTTファシリティーズが「再生可能エネルギーの固定買取価格制度(FIT)」を利用しない太陽光発電事業に乗り出す。FIT売電を行わず、再生可能エネルギーを活用したい企業に直接電力供給を行う事業を展開する。

» 2018年04月19日 09時00分 公開
[長町基スマートジャパン]

 NTTファシリティーズは、保有する太陽光発電所の電力を、既存の送配電網を利用して法人向けに供給するサービスを2018年7月から本格的に展開する。これにあたり、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)」を利用しない太陽光発電所の構築に着手すると発表した。

 パリ協定が2016年11月に発効されて以来、SBT(Science Based Targets=科学的根拠に基づいた排出削減目標)への参加や、事業運営を100%再生可能エネルギーで調達することを目標に掲げる企業参加する国際イニシアチブ「RE100」への加盟などを通じ、事業で利用するエネルギーの脱炭素化に取り組む企業が増えている。

 このような状況を踏まえ、NTTファシリティーズは、FITを活用しない太陽光発電所の構築に着手する。発電した電力を、既存送配電網(一般送配電事業者の所有する送配電網)を通じ企業に直接提供するサービスにより、企業の脱炭素化ニーズに応える。この他、企業の敷地内に自家消費型の太陽光発電設備を構築し、そこで発電した電力を供給するサービスも展開する。

既存送配電網を通じて企業に太陽光の電力を供給するイメージ 出典:NTTファシリティーズ

 そこで、同社はFITを利用しない太陽光発電所の構築にあたり、必要となる土地の選定を進めていくための開発パートナーの募集を開始した。沖縄県および島しょ部を除く全国で、5000m2(平方メートル)以上の平たんな土地を対象に、事業用地などを募集する。

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