シュナイダーが考える、持続可能な社会に必要なエネルギーマネジメントとは? : エネルギー管理 (2/2 ページ)
トリコワ氏は、世界の未来をこう予見する。「集中型電源から分散型電源へ、より消費地に近い場所での発電へ、電力のトレンドは大きくシフトしました。再生可能エネルギーの発電コストが下がるとともに、ストレージ(貯蔵・蓄電)のコストも低減に向かっています。これによって、インフラの姿も変わっていくでしょう。一方で、人口増や都市化によってエネルギー消費は膨張を続けています。すべての人が安全で持続可能なエネルギーを利用していくためには、より効率的なエネルギーマネジメントが不可欠です」。
同氏は最後に、「エコストラクチャーはオープンなコミュニティ」だとして、世界中から集まった聴衆に参加を呼び掛けた。「私たちは、2万以上のディベロッパー&システムインテグレーターとともに、65万以上のサービスプロバイダー&パートナーの協力のもと、各国で豊富な実績を積み上げてきました。このプラットフォームは、常に世界に開かれています。私たちの取り組みに参画してください。ともに、未来に貢献していきましょう」。
ジャン・パスカル・トリコワ氏による基調講演の様子 写真=有馬朋子
コスト低減のカギはIoT、自己診断する1500V級パワコン
シュナイダーエレクトリックは「スマートエネルギーWeek 2017」に出展し、国内初投入となる太陽光発電向けの新製品を披露した。自己診断機能を備えるパワコンなど、IoTを強みにコスト低減や安定稼働ニーズが高まる国内市場を開拓していく方針だ。
デジタル化がエネルギーマネジメントを変える、シュナイダーの取り組み
シュナイダーエレクトリックは、デジタルトランスフォーメーションに注力してビジネスを推進する同社の取り組みを紹介した。同社IoTプラットフォーム「EcoStruxure」を軸に、同社顧客に対してエネルギーマネジメントやオートメーションのデジタル化・効率化を提供するという。
エネルギーが無駄に捨てられている世界、IoTが解決する4つの課題
フランスのシュナイダーエレクトリックは、ユーザーイベント「Life Is On Innovation Summit」を開催し、エネルギー供給の面から見て現在の世界は全ての面において非効率であることを強調。IoTにより全ての領域で革新を起こし効率化を実現していく重要性を訴えた。
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