東洋ゴムチップ、自社工場の電力を100%再エネ由来に切り替え自然エネルギー

東洋ゴムチップ(前橋市)が自社工場で使用する電力を100%再生可能エネルギー由来に切り替え。エナリス・パワー・マーケティング(EPM)が供給する「RE100メニュー」に切り替えることで達成した。

» 2019年05月22日 07時00分 公開
[スマートジャパン]

 エンビプロ・ホールディングス(静岡県富士宮市)は、グループ会社である東洋ゴムチップ(前橋市)の自社工場で使用する電力を、2019年5月1日から100%再生可能エネルギー由来に切り替えたと発表した。エナリス・パワー・マーケティング(EPM)が供給する「RE100メニュー」に切り替えることで達成した。

東洋ゴムチップが製造している再生ゴム製品 出典:東洋ゴムチップ

 東洋ゴムチップはタイヤやゴム工業製品を生産する際に出る廃ゴムをリサイクルした再生ゴム製品などの製造を手掛けている。廃タイヤなどのゴムを粉砕処理し、リサイクル材として販売する他、再生ゴムや、弾性舗装材(カラーゴムチップ)、大型ゴム成形品(踏切マット・牛舎マットなど)を製造するなど、公園や学校の遊具床材、スポーツ施設床材、鉄道用踏切パネルなどで幅広い用途開発を行っている。

 エンビプログループは、2018年7月に事業活動に要する電力を100%再生可能エネルギーで調達することを目標に掲げる企業が参加するイニシアチブ「RE100」に加盟。2050年までに事業活動で消費する電力を100%再生可能エネルギーにする事を目指しており、今回の取り組みによって、同グループが事業で消費する電力の約17%が再生可能エネルギー由来となったという。

 さらなるステップとして東洋ゴムチップは、2019年6月をめど同グループ会社のしんえこが保有する小宮太陽光発電所(長野県松本市)から特定卸供給を活用し、「トラッキング付き非化石証書」を付加したFIT電力の供給を受ける計画だ。この取り組みは同グループ会社の「ブライトイノベーション」が計画から導入までをワンストップで行う。

 ブライトイノベーションはこの取り組みで得たノウハウを活用し、CO2削減や再生可能エネルギー促進に取り組む企業に対し同様のサービスを提供する計画としている。

グループ内のFIT電力とトラッキング付非化石証書の活用イメージ 出典:ブライトイノベーション

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