日清の「カップヌードル」、バイオマス比率81%の新容器に切り替えへ自然エネルギー

日清食品はインスタントラーメン「カップヌードル」に使用する容器に、プラスチック使用量と焼却時のCO2排出量を削減した「バイオマスECOカップ」を採用する。切り替えは2019年12月から順次開始し、2021年度中には全量の切り替えが完了する予定だ。

» 2019年06月18日 13時00分 公開
[スマートジャパン]

 日清食品はインスタントラーメン「カップヌードル」に使用する容器に、プラスチック使用量と焼却時のCO2排出量を削減した「バイオマスECOカップ」を採用する。切り替えは2019年12月から順次開始し、2021年度中には全量の切り替えが完了する予定だ。

 日清食品は、1971年に世界初のカップ麺としてカップヌードルを発表。発売当初は断熱性、保温性に優れた発泡スチロール(発泡ポリスチレン)製の容器を採用した。その後、2008年からは石油使用量の削減と環境への配慮から、再生可能資源である紙を使用した「ECOカップ」に変更している。

 そして今回、CO2問題への取り組みを強化するためECOカップをさらに進化させた環境配慮型容器のバイオマスECOカップに切り替える。このバイオマスECOカップは、従来のECOカップが持つ断熱性や保香性を維持しながら、容器に使用している石化由来のプラスチックを植物由来のバイオマスプラスチックに一部置き換えることで、バイオマス度を81%に引き上げている。また、ECOカップに比べて1カップあたりの石化由来プラスチック使用量をほぼ半減、焼却時に排出されるCO2量を約16%削減する。

 バイオマスECOカップへの移行は2019年末から開始し、カップヌードルが発売50周年を迎える2021年度中を目途に、すべてのカップヌードルの容器を切り替える予定だ。

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