再エネ水素を燃料電池車に供給、東芝が福井県に水素ステーション開設電気自動車

福井県敦賀市と東芝エネルギーシステムズが北陸地方で初となる再エネ水素ステーション「H2One ST Unit」を敦賀市内に建設。1日当たり燃料電池車約8台分の水素製造能力を持ち、最短3分で満充填可能となっている。

» 2020年01月22日 07時00分 公開
[スマートジャパン]

 福井県敦賀市と東芝エネルギーシステムズは2019年12月26日、北陸地方で初となる再エネ由来電力で運用する水素ステーション「H2One ST Unit」を敦賀市内にて同日開所したと発表した。

 東芝エネルギーシステムズによって製造されたH2One ST Unitは、太陽光発電などの再生可能エネルギーで発電した電力を用いて水素を製造し、燃料電池車に充填(じゅうてん)するシステムである。1日当たり燃料電池車約8台分の水素製造能力を有しており、最短3分での満充填が可能となっている。

H2One ST Unit H2One ST Unit 出典:東芝エネルギーシステムズ

 H2One ST Unitでは2020年度上期中にワンコンテナ型の東芝エネルギーシステムズ製自立型エネルギー供給システム「H2One」を増設する。電気自動車や敦賀市公設地方卸売市場に対して再生可能エネルギー由来の電気を供給する「H2Oneマルチステーション」として稼働する計画となっている。

H2Oneマルチステーション システム概要 H2Oneマルチステーション システム概要 出典:東芝エネルギーシステムズ

 敦賀市と東芝エネルギーシステムズは2018年8月、「水素サプライチェーン構築に関する基本協定」を締結して敦賀市内で水素サプライチェーンの構築に向けた検討を行っており、今回の開所もその一環として行われた。

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