「アフターコロナ」とソーラーシェアリング、未来の持続可能性を見据えてソーラーシェアリング入門&〜番外編その2〜(2/3 ページ)

» 2020年05月11日 07時00分 公開

在宅ワーク環境下での農業との関わり

 そんなコンサルティング&農業という働き方は、緊急事態宣言を受けたリモートワークへの移行を進めた後も有効に機能しています。農業チームは変わらず農場での作業に従事しており、他のメンバーも在宅ワークに移行した上で農業チームの要請を受けたり思い思いのタイミングだったりで、農作業に入る形を取っています。

 外出自粛要請が出ている状況下、自宅に籠もるばかりでは精神的にも肉体的にも疲弊してしまうため、こうした農作業は良い気分転換にもなっているように感じられます。かく言う私も、今年からスタートする生姜の作付け作業を手伝いました。

今年は新たにソーラーシェアリング下で生姜を作付け

 実際に手を動かして気付くこととして、農業の現場には1〜2時間くらいの短時間で行う仕事の積み重ねがたくさんあります。例えば、直売所への出荷作業だと2〜3人で2時間あれば作業が終わります。また、除草作業のように1日中やると体力的に辛い作業でも、1〜2時間であれば適度な運動として気持ちよく体を動かせます。

 こうした気付きを経て感じたのが、今後は“都内に勤めながら住まい近隣の農場で働く”というような、複業・ワークシェア的なライフスタイルの可能性です。今回のコロナウイルス対策による外出自粛は、リモートワークや時差通勤などこれまで出来なかった柔軟な働き方を、あっという間に実現させました。こうした新たな働き方が浸透すれば、多くの人が農業と接点を持ちやすくなるのではないかという期待があります。

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