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» 2021年05月31日 07時00分 公開

テスラの大型蓄電池「Megapack」が日本初上陸、高砂熱学の新施設で運用スタート蓄電・発電機器

テスラの大型蓄電システム「Megapack(メガパック)」が日本初上陸。高砂熱学工業の「高砂熱学イノベーションセンター」(茨城県つくばみらい市)に導入され、太陽光・バイオマス発電と組み合わせて運用するという。

[スマートジャパン]

 テスラモーターズジャパン(以下、テスラ)は2021年5月28日、大型蓄電システム「Megapack(メガパック)」が高砂熱学工業の「高砂熱学イノベーションセンター」(茨城県つくばみらい市)設置され、同年4月から稼働を開始したと発表した。日本におけるMegapackの導入は、今回が初の事例になる。

「高砂熱学イノベーションセンター」に設置されたテスラの「Megapack」 出典:テスラモーターズジャパン

 テスラのMegapackは、定置用の大型蓄電システム。コンテナに蓄電池、パワーコンディショナー、温度管理システム、制御機構などを全て収めたオールインワン仕様となっているため、電源およびLANケーブルの接続を行うだけで施工できるのが特徴だという。テスラ独自開発の専用ソフトウェアにより、運転制御や遠隔監視、将来のフォーマンス分析なども行える。

 Megapackは標準仕様として出力1363.4kW/容量2726.8kWhと出力688.5kW/容量 2754kWhの2モデルを展開しているが、モジュール形式の設計構造とすることで、理論上無制限に容量を拡張できるとしている。海外では現在、オーストラリアで総出力300MW/総容量450MW、米国では世界最大級となる総出力182MW/総容量730MWhのシステムを構成するプロジェクトが進んでいるという。なお、標準仕様の場合の外形寸法は幅7168mm×奥行1659mm×高さ2522mmとなっている。

オーストラリア ビクトリア州 ジーロングに建設中の300MW/450MWhのMegapackシステム 出典:テスラモーターズジャパン
アメリカ カリフォルニア州 モスランディングに建設中の182MW/730MWhのMegapackシス テム。ピーク用天然ガス発電所の代替として設置され、容量市場への参加も予定しているという 出典:テスラモーターズジャパン

 今回、Megapackを導入した「高砂熱学イノベーションセンター」は、高砂熱学工業の本社機能の一部と研究施設を集約した施設で、2020年3月に完成。「地球環境負荷軽減と役割・新機能による知的生産性向上を両立したサステナブル建築」を掲げ、オフィス棟で1次エネルギー消費量がゼロのZEBと、敷地全体ではZEB Readyの認証取得を目指している。

「高砂熱学イノベーションセンター」の外観 出典:高砂熱学工業

 同施設ではこうしたZEBおよびZEB Readyの達成に向けて、「創エネ」分野の設備として、出力200kWの太陽光発電と、出力40kW、排熱量100kWの超小型木質バイオマスガス化発電システムを2台導入している。今回設置したMegapackは出力429kW/容量2964kWhで、これらの再生可能エネルギー電源と組み合わせて運用を行い、施設全体の効率的なエネルギー利用に活用するとしている。

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