タケエイが子会社の信州タケエイ(長野県諏訪市)が、太陽光パネルのリサイクル事業を開始すると発表した。2022年1月から事業を開始する。
産業廃棄物処理事業を手掛けるタケエイは2021年12月23日、子会社の信州タケエイ(長野県諏訪市)が、太陽光パネルのリサイクル事業を開始すると発表した。2022年1月から事業を開始する計画。
国内で太陽光発電の導入が加速するなか、将来、大量に排出される太陽光パネルの廃棄・リサイクルの適正な処理が課題となっている。太陽光パネルの適正処理・リサイクルには、高度な技術と専用の設備が必要だが、将来の大量排出に対応できる体制はまだ整っていないのが現状だという。
こういった課題の解決を目指し、タケエイでは太陽光パネルリサイクル事業の立ち上げに向け、処理方法の研究・開発などに取り組んできた。そしてこのほど、子会社の信州タケエイが長野県から廃太陽光パネルを処理する許可を取得した。
廃太陽光パネルの処理は、まず端子やケーブルなどを解体し、油圧式フレーム外し機にてアルミ枠を取り外す。フレームを取り外したパネルは手動式カバーガラス剥離装置に投入してカバーガラスを剥離・回収する。また、リサイクルするだけでなく、検品して状態の良いものはリユースも行う予定だ。
なお、タケエイでは太陽光パネルリサイクル事業について、タケエイ相馬事業所(福島県相馬市)においても立ち上げの準備を進めている。
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