太陽光の自家消費に最適なストリングス形パワコン、富士電機がJET認証を取得太陽光

富士電機は2022年2月、太陽光発電用ストリング形パワーコンディショナーの新製品「PIS-50/500-J」において、JET認証を取得したと発表した。マルチストリング対応の自家消費システム向け3相PCSだ。

» 2022年02月14日 13時00分 公開
[スマートジャパン]

 富士電機は2022年2月、太陽光発電用ストリング形パワーコンディショナーの新製品「PIS-50/500-J」において、JET認証を取得したと発表した。マルチストリング対応の自家消費システム向け3相PCSだ。

新製品の「PIS-50/500-J」 出典:富士電機

 ストリング形PCSは複数枚の太陽光パネルを束ね、日照時間や障害物などを考慮して回路(ストリング)を組むことができるため、パネルに陰ができた場合などにも発電量の低下を抑制できる。近年、太陽光発電の自家消費用途として、屋根や屋上に設置されるストリング形PCSの需要が増えているという。

 新製品の最大直流入力電圧は1100V、MPPT電圧範囲200〜1000V、MPPT電圧範囲(最大負荷)625〜850V、最大短絡電流35A×4(直流端子2入力に接続される太陽光パネルの短絡電流は35A以下)、直流入力の分岐数は8で、2分岐ごとにMPPTを実施できる。なお、外部回路により12入力まで増設可能だ。

 定格出力は50kVA、出力電圧範囲は500V−10〜+10%、定格出力電流57.7A、自社製のSiCパワー半導体の適用で、変換効率は業界最高クラスという99%を達成した。

新製品を利用した太陽光発電の自家消費システムの構成イメージ 出典:富士電機

 PCS単体の外形寸法は930×260×540mm。筐体にアルミ材を使用することで、50〜100kVAの容量帯では「世界最軽量」(同社)という約58kgを実現しており、屋根や屋上への設置にも最適だという。また、ファンレスの自然空冷システムを採用し、メンテナンス性も高めた。IP65適合で、重塩害地域への設置にも対応する。

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