再エネの需給調整に系統用蓄電池を設置、東邦ガスが東海3県で初導入蓄電・発電機器

東邦ガスは2022年8月19日、同社の保有する施設に系統用蓄電池を導入すると発表した。東海3県では初の導入事例になるという。

» 2022年08月24日 07時00分 公開
[スマートジャパン]

 東邦ガスは2022年8月19日、同社の保有する施設に系統用蓄電池を導入すると発表した。東海3県では初の導入事例になるという。

 系統用蓄電池とは、電力系統に直接接続して充放電を行う蓄電システムのこと。電力が余った時には充電し、電力が不足した時には放電することで、再生可能エネルギーの出力変動に対する需給調整に活用できる。

 東邦ガスでは今回、同社の保有施設である「津LNGステーション」の跡地に系統用蓄電池を設置する。採用したのは日本ガイシ製のNAS電池で、出力は1万1400kW、蓄電容量は69.6MWh。

導入したNAS電池 出典:日本ガイシ

 設置した蓄電池は自社の調整力として利用するとともに、需給調整市場、日本卸電力取引所、容量市場における電力取引に活用する計画。2025年度の運用開始を目指し、2022年8月から設置工事を開始するとしている。

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