「容量市場の在り方等に関する検討会」で、2025年度の実需給に向けた供給力の確保に向け、2024年度に追加オークションを実施する方向性が示された。追加オークションの開催は、実施されれば同市場の開始以降で初となる。
容量市場制度では、実需給年度の4年前に開催されるメインオークションで一定の供給力を確保した後、実需給の前年度に追加オークションの開催を検討することとしている。
資源エネルギー庁と電力広域的運営推進機関の共同事務局による「容量市場の在り方等に関する検討会」の第54回会合では、2024年度追加オークション(対象実需給年度:2025年度)の開催判断に向けて、最新の需要想定等をもとにした需要曲線の原案や、現時点確保されている供給力等の最新情報が示された。
結論を先取りすれば、容量市場制度において初めて、追加オークションを開催する方向性が示された。
容量市場のメイン・追加オークションいずれにおいても、オークションの「需要曲線」は、開催者である広域機関が事前に作成し公表している。
追加オークションの需要曲線の原案を作成するためには、最新の供給計画に基づき、まず実需給年度(今回は2025年度)の需要を想定する必要がある。
2021年度メインオークション時点と比較すると、エリアにより増減の違いはあるものの、直近の2024年度供給計画に基づく2025年度全国H3需要(離島を除く)は1億5,882万kWであり、約46万kW(0.3%)の増加であることが確認された。
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