本制度の制度適用期間は「20年」を基本としつつ、事業者の選択により20年以上とすることは可能としており、実際に半数程度の事業者が20年以上としている。(図4左)
ただし、制度適用期間を長くするほど金利等の資本コストが増加するため、支援総額に対する資本コストの割合が大きくなっていく(図4右)。
本制度の趣旨は「巨額の初期投資の回収に対して長期的な収入の予見可能性を付与する」ことであり、資本コストの割合が過度に高まることは望ましくないため、制度適用期間の上限として「40年」を設定することとした。
ただし先述のとおり、一般水力・揚水(新設)・原子力の上限価格は諸元のコストの「1.5倍」から「2倍」に引き上げるほか、LNG専焼火力は、LNG基地の整備ありの上限価格の設定や、供給力提供開始期限の延長に伴う資本コストの1%引上げ等により、上限価格を5.5万円/kW/年から最大9.2万円/kW/年(基地整備あり)に引き上げる予定としている。
これらは国民負担の増加に繋がり得るため、支援総額を抑制する観点から、一般水力・揚水(新設)・原子力・LNG専焼については、制度適用期間の上限は「30年」に設定することとした。
電力広域的運営推進機関では、これらの内容を反映した2026年度長期脱炭素電源オークション募集要綱(案)の意見募集を7月に行い、2027年1月に第4回オークションを開催する予定としている。
容量市場2026年度メインオークション、目標調達量・指標価格ともに引き上げへ
電力供給の安定化を目指す「中長期取引市場」、新設に向けた制度設計が本格化
原子力政策の指針を3年ぶりに改定へ 2040年に最大550万kW分を建て替えの方針案Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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